縄文期は“争い”が少なめだった? ~暴力死亡率は1%台…岡山大教授らの人骨分析 | 浅野嘉久公式ブログ

非常に興味深く、考えさせられる記事が目に付いた。

それは、遺跡の発掘に依る人骨の分析から、戦争は人間本来の本能に非ず、というものである。



アレクサンダー大王、ジュリアス・シーザー(ガイウス・ユリウス・カエサル)、チンギス・ハーン(カン)、ナポレオン(ボナパルト)、ヒットラー(アドルフ・ヒトラー)、(東条英機に代表される)日本の陸軍…、諸説あっても、彼らは戦争を起こし、扇動した主要人物と考えられている。



しかし、下記の情報に乗っかる訳ではないが、戦争を起こすのは、本来人間の持つ本能に因るもの、などと言う学者は愚かとしか言い様がない。



戦争はその裏に、必ず理由と事由が存在し、悲喜交々(こもごも)の百人百話があるのだ…。



少なくとも日本人は、世界中からModestと言われている様に、元来、争いを好まず、極めて円満な民族である事に間違いない。



憎むべきテロリズム、「イスイス」に参加しているのは、“喰いあぶれた無思想な人間”がほとんどだというではないか…?!



それって、人間の本能を悪用しているのかな???!

因みに、私は世間から“抗争”的と言われているが、“高宗”か“高僧”の間違いか、少なくとも、“広壮”な“構想”で以って「野口」を支えてきた実績を考慮して頂き、“好走”的爺い、ぐらいまでに留めて頂きたいものである。



私には“戦争本能”など無い!!





解説:

縄文人の社会は争いが少なく平穏だった―。

岡山大大学院社会文化科学研究科の松本直子教授(認知考古学)、山口大国際総合科学部の中尾央助教(科学哲学)らの研究グループが、全国の縄文遺跡で出土した人骨を調べ、暴力に因る死亡率を分析。 欧米などのデータと比べ5分の1以下の1%台と算出し、英国の科学雑誌に30日発表した。

発掘調査報告書に依れば、出土人骨の状態が確認できる国内242の遺跡に在った、成人の人骨1,275体のデータを収集・分析。

13遺跡の23体に何らかの武器攻撃に因る痕跡があり、その割合は1.8%、子供の人骨も含めれば0.9%まで下がる。

岡山県内・津雲貝塚(笠岡市、国史跡)など5遺跡の113体の内、船元貝塚(倉敷市)に胸部に石鏃(せきぞく)が刺さった1体だけが見付かった、という。

欧米やアフリカでは、縄文期と同じ狩猟・採集時代の遺跡から大量虐殺を示す人骨が発掘され、暴力に因る死亡率は十数%と推定される。

ヨーロッパでは、テロや紛争が頻発する世相と絡め、人類学や哲学の分野では“戦争は人間の本能”との考えが広がりつつあるというが、今回の日本の縄文社会の分析結果から、松本教授は、「人類は必ずしも暴力的な本能を持ってはいない。日本の縄文社会の分析結果を視る限り、“戦争の原因を人の本能に求める風潮”へ再考を迫る一歩になるに違いない」としている。



縄文時代(じょうもんじだい)

年代でいうと今から約15,000年前(紀元前131世紀頃)から約2,300年前(紀元前4世紀頃)、地質年代では更新世末期から完新世にかけて日本列島で発展した時代であり、世界史では中石器時代、又は新石器時代に相当する時代となっている。

旧石器時代と縄文時代の違いは、土器の出現や竪穴住居の普及、貝塚の形式などが挙げられる。

縄文時代(狩猟・採集時代)の終焉と定型的な水田耕作を特徴とする弥生文化への変遷の時期は、多くの議論の下に地域差などを考慮すれば、紀元前数世紀から紀元前10世紀頃までと考えられる。


縄文期