但馬観光へ行ってきた!〜うみやまむすび〈餘部〉 | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

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よしひろよしちゃんをご利用いただきありがとうございます。不定期で私が撮影した写真を投稿します。

今年は地震(南海トラフ地震注意報)・台風・暑さ。そして大阪市内では停電もあって大変なお盆でしたよね…

皆さまはいかがお過ごしだったでしょうか?

お盆明けに但馬観光へ行ってきました!

城崎温泉駅まで特急「こうのとり」1号にて移動です。






★山陰本線 城崎温泉駅
新大阪駅などの案内ディスプレイで表示をよく見かけますが、実際に訪れたのは初めてでした。

当駅から伯耆大山駅までは非電化区間になります。

駅舎は1926年に建築されたものだそう。再来年で築100年ですね〜

当駅は1909年豊岡駅〜城崎温泉駅まで延伸開通した際に開業しました。

開業時は城崎駅で2005年に現在の城崎温泉駅に改称されたそうですね〜

ここから北近畿の温泉地として有名な城崎温泉をゆっくり巡りたいところですが・・・

今回はツアーに参加することになっていて城崎温泉駅に到着したのが10時58分。そして待ち合わせが当駅改札前に13時10分でしたから2時間程度、観光できるように早めの特急で新大阪駅を出発したのでした。

しかし城崎温泉は広いですね〜












★城崎温泉
全く時間が足りませんでした・・・
メインどころだけ散策できたかなあ。
またゆっくり来たいと思います。

さて集合時刻が近づいてきたので、城崎温泉駅へ戻りました。

今回のツアーは「兵庫たじまの宝箱」観光列車「うみやまむすび」に乗車するツアーです。

改札口前に日本旅行のスタッフさんが既におられたので名前を言ったら記念乗車証をいただきました。


★うみやまむすび 記念乗車証
改札を入出場するときは、これを提示するように言われました。つまり切符代わりということですね。


★うみやまむすび 記念乗車証
記念乗車証をよく見ると城崎温泉駅の入鋏印が押印されていました。

これを見ればしっかり切符代わりにJRを利用する権利があるんだ。という証明だとわかりますね〜

つまり今回のツアーで一番無くしてはいけないものでもあるでしょう。


★うみやまむすび 記念乗車証
そして記念乗車証を開けば、今日の行程表と沿線の見どころ、そして提供される地元の名産品の紹介などが記載されています。

そしてこの日はラジオ関西の朝番組。三上公也の朝は恋人のパーソナリティをされている三上公也アナウンサーが同行されるツアーで列車は貸切となっていました!

三上さんは大の鉄道好きで番組ブログにも数多くの写真を載せられています。



13時10分過ぎに列車が入線。
三上さんの案内で、いよいよ「うみやまむすび」に乗車です!



★キハ40形 うみやまむすび

海側は窓向き座席になっていて山側は225系などと同じモケットが採用されていました。

当車両は普通列車の運用にも入ることから、観光列車として景色を見やすくするほか、通勤通学輸送にも考慮した設計となっているようです。

各座席に「うみやまむすび」の袋が置かれていて開けると・・・

★うみやまむすび お土産
JR西日本と沿線自治体の観光案内が書かれたパンフレット。うみやまむすびとJR西日本チケットレスサービスのクリアファイル。


★うみやまむすび 酒木箱
列車出発後に美味しいお酒が配られました。


★うみやまむすび ポンチョ
但馬地域では「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるほど天候が変わりやすいため、雨具を持ってきてない人に配慮をしてくれているんですよね〜

しかしこんな記念グッズ勿体なくて開けれん!笑

私はしっかりと折り畳み傘を持ってきていましたし少し雨が降りましたが、散策時間には止んでいたので、使うことなく大切に家で保管しています。


★うみやまむすび カラトリーセット
※こちらは降車前にいただきました。

などなど!こちらは参加者全員が貰えるお土産でした!

そして13時30分。
定刻で列車は駅員さんなどの見送りを受けながら城崎温泉駅を出発しました。

行程表に記載がありました。空の駅で有名な餘部鉄橋を目指します。この列車は観光列車なので、定期便の妨げにならないよう走行するため普通列車で約50分のところを1時間39分かけて走ることになるんです。

つまり停まっている時間の方が長いことになるんですが・・・

でも以前に同じくラジオ関西さんのイベント貸切列車でsaku美saku楽に乗車したときに車内サービスやパーソナリティのトークに途中下車などをしていると、時間は足りないくらいなのはわかっております…


今回は前回の経験を活かしながら、より楽しい旅にするため事前にかなり沿線情報などを調べましたよ〜


★うみやまむすび 名産品
養父の名産「鮎のささやき」
豊岡の名産「ほたるいか寒風姿干し」

そして但馬の地酒「竹泉」

また水分補給用に「但馬の天然水」

出発後すぐに最初の名産品が配られました。
めちゃくちゃ多いですね〜


★うみやまむすび staff onlyスペース
これだけの名産品をどこで保管されているのか。気になって車内を見ていると2つある乗降口を1つにして、もう1つを荷物室代わりにされていました。なるほど…

どれも美味しそうで、今すぐにでも食べたいんですが、三上アナと地元のガイドさんのお話しが面白くて、そっちに集中していたら・・・

城崎温泉駅を出て最初の駅である竹野駅を通過すると、まもなく海に再接近すると案内がありました。

海が見えてきました!
列車は徐行運転を始めます。

ここは速度制限区間なのか。違うんですよね〜

観光客が写真を撮りやすいように考慮して徐行運転するダイヤを組んでくださっています。


★ジオライナー「始」標識
よ〜く車窓を眺めているとこのような標識が!

ジオライナーとは「臨時快速:山陰海岸ジオライナー」のことで山陰海岸ジオパークが世界ジオパークネットワークに加盟認定されたことを受けて、観光促進を目的に運行を開始した臨時快速列車です。

快速列車なので普通列車より速いんですが、観光列車を兼ねていたので一部駅を通過しつつも綺麗な景色が見えるポイントでは、徐行運転が行われていました。

現在、ジオライナーはコロナの影響で運休し再開の目処は経っていないそうですが、このように「うみやまむすび」のほか山陰地方で活躍する観光列車「あめづち」などで徐行目安に使われています。

このような標識を覚えておくと、一般列車で旅行していて見つけたら絶景が始まる!の合図にもなるのではないでしょうか。


★瑞風「終点」標識
ちなみにTWILIGHT EXPRESS 瑞風の専用標識もあります。

さあ見えてきました!





★切浜ビーチ
綺麗な海ですね〜
天気が良ければもっと綺麗だったんでしょう。

そして絶景ポイント「切浜ビーチ」を過ぎると13時48分。列車は最初の停車駅である佐津駅に到着です。

当駅では反対列車との行き違いが行われ鳥取発の特急「はまかぜ」と普通列車城崎温泉駅の2本の待ち合わせが行われ14時10分まで22分間停車しました。

扉が開いて駅周辺の散策はOKだったので、まず駅舎を見に行きましょう!





★山陰本線 佐津駅 駅舎
なんと1911年に建てられた開業当初からの駅舎だそう。

この辺りは1時間に1本も列車がなく中々沿線の駅舎散策をするのが難しいですが、こういった駅に立ち寄れるのも観光列車ならではですよね〜

無人駅で窓口はもちろん。券売機もありませんが、カニシーズンに運行される「かにカニエクスプレス」の一部列車は停車します。

今は全車指定席ですからチケットレス乗車を推奨しているということなんでしょうね。



★山陰本線 佐津駅 待合室
ホームにある待合室も昔ながらの雰囲気が残された建物でした。



★うみやまむすび 佐津駅にて
団体幕なのが良いですよね〜

14時10分に佐津駅を出発しますが、途中の柴山駅を通過すると10分程で香住駅に到着しまたまた長時間停車となります。

ここで!
香住の名産「香住かに寿司」
香住の名産「香住苺ジェラート」

が配布されました。

14時19分に香住駅で扉が開くと蟹キャップを被った人が入ってきました。

この方は民宿いしださん。
香住の名産「香住かに寿司」をうみやまむすびの観光客のために製造し香住駅のホームまで持って、家族みんなでお出迎えに来てくださいました。

とても嬉しいおもてなしですね〜

今は長距離を列車移動する際の大半は新幹線を使うでしょう。

早く目的地に辿り着けて便利ですが、途中経由する沿線の名産品などを手にすることはできません。

かつての長距離列車であれば、単線で行き違いのほか給水作業や機関車交換のため長時間停車があって降り立った訳ではないけど、立ち売りなどが行われ、地元名産の駅弁を味わうことが出来ました。

こういった、ゆっくりした旅ができるのも観光列車・貸切列車ならではですよね〜


★香住の名産「香住かに寿司」
かに寿司と言っても列車内で食べやすいよう工夫されていてお握りサイズになっていました!

食べやすいですし、今食べなくてもいいのでありがたいですね〜

なお駅散策に車窓や三上さんのトークが楽しすぎたため、未だ何も手をつけておりません…

ここでもう一つジェラートも提供されました。

★香住の名産「香住苺ジェラート」
これは溶けてしまうので、すぐにいただきました! とても美味しかったですよ〜

14時19分に香住駅に到着しカニ飯を作られた石田さんからの紹介を受けてジェラートをいただき、ここからは香住駅構内を散策していきましょう。



★山陰本線 香住駅 駅舎

1959年に建てられた駅舎だそう。
国鉄の雰囲気がものすごい残っていました。


★山陰本線 香住駅 改札口
香住駅は大阪から発着している特急「はまかぜ」が停車し一部の列車は当駅を始発・終着としています。

しかし現在は無人駅になっていて窓口はなく指定席券売機(プラス)が設置されていました。

しかも券売機プラス前にパイプ椅子…
すぐオペレーターに繋がらないという前提なのかな。



★山陰本線 香住駅 カニのオブジェ
また香住駅にはカニのオブジェがあります。
ここで三上アナと記念撮影をしましたよ〜





★山陰本線 香住駅ホーム
そうこうしていると行き違い列車と後続の列車がやってきました。

「うみやまむすび」は13時30分に城崎温泉駅を出発しましたが、この後続の普通列車は14時12分に出発しています。なんと42分あとに出発した列車に追いつかれてしまいました…


★山陰本線 香住駅ホーム
後続列車が出発すると「うみやまむすび」も追いかけるように発車をします。先に出た普通列車は餘部駅に15時ちょうどの到着で当列車は15時9分に着きます。

ここで軽くうみやまむすびの由来についてご紹介しましょうか。

★うみやまむすび
当列車は土地と土地を結ぶだけでなく、人の心も温かい糸で結ばれることをイメージするとともに、乗客を大切にもてなし、列車で過ごす時間が「旅の宝物」になるよう願いをこめて「宝箱」をイメージした列車となっているそうです。

列車の車体側面にはハートがデザインされていました。

それでは香住駅を14時59分に出発。
いよいよ目的地の餘部鉄橋に向かいますが、まだまだ車窓から素晴らしい景色が見えましたよ〜

再び、ジオライナー「始」瑞風「起点」の標識が見えました。絶景ポイントのスタートですね!しっかりカメラを構えましょう♪




★鎧の袖
国の天然記念物に指定されている崖なんですが、近くに公道がなく見るには列車から眺めるか船に乗るかの2択になるそう。貴重なものを見れました。

鎧の袖を通ると、すぐに鎧駅です。
この駅は通過しましたが先程の徐行標識があるため、スピードを落としての通過でした。








★山陰本線 鎧駅
ここも無人駅ですが、絶景ポイントであることから通過の際に観光客がちらほらいましたよ〜

またこの駅の特徴は、かつて鎧漁港で水揚げされた海鮮物をインクラインで線路へ上げて貨物輸送が行われていたそうです。

よく見るとその遺構がありました。
また当駅は開通時からあったものの、お隣今向かっている餘部駅はなかったのです。

なので現在ある餘部駅周辺の住民たちは、ここ鎧駅まで歩いてたことになりますが…

なんと山に囲まれていたため、餘部鉄橋を徒歩で渡り、鉄道トンネルを通ってたんだそう。

これでは大変で危ないことから地元住民たちは国鉄に駅設置を要望して1959年に開業したのでした。

ここで山陰本線の今回辿ってきた区間の歴史を振り返ると・・・

1909年 豊岡駅〜城崎温泉駅(旧城崎駅)間が開通。

1911年 城崎温泉駅〜香住駅間が開通。

1912年      香住駅〜浜坂駅間が開通。

つまり1912年から1959年までの47年間は駅がない状態だったんですね〜



★余部橋梁車窓から見た日本海
さて15時9分。
待ちに待った餘部駅に到着しました!

★余部クリスタルタワー
2017年までは、地上約40mもある駅から階段で上り下りする必要がありましたが、エレベーターが設置されたので現在はスムーズに降りることができます。

現在使われているのは、2010年から使われているコンクリート橋の2代目です。

ちなみに書類上では余部橋梁に関しては「余部」と書きますが、餘部駅に関しては姫新線にある余部(よべ)駅と区別するため「餘部」になっているそう。

現役で使われている2代目のコンクリート橋の隣には初代で1912年から2010年まで約100年間も役割を担った鉄橋が一部保存されています。




★余部橋梁
今でも多くの方は余部橋梁と聞けば、赤い鉄橋が思いつくのではないでしょうか。

やはりこの赤い迫力がある鉄橋は目立ちますよね〜

日本国内でトレッスル橋が採用された例は珍しく当時は世界でも最長橋として有名だったんだとか。現在でも日本ではトレッスル橋で一番最長になっています。

鉄道ファンだけでなく一般の方も人生に一度は訪れてみたい場所と言われているんですよね〜




★余部橋梁
一部分が保存されている初代の余部橋梁ですが、解体された部分はどうなってしまったのか。





★道の駅あまるべ
余部橋梁の真下にある、道の駅内の資料室のほか京都鉄道博物館などで部分保存されています。また大学などの施設で錆の研究に使われたんだとか。

またファンには嬉しい!

★余部橋梁 鋼材グッズ
ここ限定で「道の駅 あまるべ」で余部橋梁に使われた一部分を文鎮が作られ販売されています。


★余部橋梁 鋼材グッズ
私もせっかくなので購入しました!
つまり100年近く鉄道橋梁として活躍した貴重な一部分を自分のものにできるんですよ〜

従業員さんの話に寄れば、もう旧橋梁が解体され10年以上が経過し在庫が無くなってきているそう。気になった方はお早めに…




★余部橋梁グッズ
このほかにもキーホルダーや記念硬券を購入しました!






★余部橋梁 資料館
そして道の駅のお隣にも余部橋梁に関する資料館がありました。

ここに滞在できる時間は1時間弱。
少し駆け足で時間の許す限り散策を続けます!

再び余部橋梁の真下に戻ってきました。

★山陰本線 余部橋りょう
これは橋梁中央部にあったものですかね〜

そもそも何故ここまで大きな橋梁ができたのか。それは当時あまり長大なトンネルを建設する技術がなかったからだそう。

長大トンネルを避けるために、可能な限り標高の高いところに短いトンネルを掘った結果、このような形になったようですね。

そしてご存知の方も多いでしょう。

★余部鉄橋列車転落事故 慰霊碑
民営化前年の1986年12月28日に回送列車が余部鉄橋を走行中、最大風速約33m/s の突風にあおられて客車7両が約41m下に転落し、水産加工場と民家を直撃する大事故(余部鉄橋列車転落事故)の慰霊碑があります。

またこの事故の当該車両となった機関車のDD51ディーゼル機関車は今も「津山まなびの鉄道館」で鉄道の安全を見守っています。



★餘部から見た日本海
地上では最後に日本海を眺めて再びホームへ戻ることに…

最初はせっかくきたので、登る時は階段を使おうかと思いましたが、結局エレベーターでホームへ戻りました。



★「空の駅」餘部駅から余部橋梁を眺める
余部橋梁の向こうにあるトンネルは開通時からと思われる古いものが今も現役です。

よく見ると2代目の橋梁はS字カーブになっています。

これは新橋梁の供用までは旧橋梁を残して営業運転を続けること。また初代の橋梁を保存するので、避けるためにこのような構造になったようです。




★餘部駅
保存されている初代橋梁は現在、歩けるようになっていて一部は線路が残され歩くことができます。

これをご覧いただくとお分かりいただけるでしょう。今は線路が山側にあり、ホームが海側ですが、かつては反対でした。




★餘部駅
そして小さな駅舎があって中には、駅ノートがありましたので、私も記念に記入です!

時刻表もありましたが、1時間に1本もないのですね…

無人駅ですが、道の駅に車を停めて散策している観光客で賑わっていました。

それでは16時2分。餘部駅を出発です。
私たちが餘部で散策している間は一旦浜坂駅に回送していたそう。貴重品以外は置いて行って構わないとのことでしたので、身軽に行動できてよかったです。

餘部駅から城崎温泉駅までの帰路は、三上アナの鉄道写真の紹介やグッズ抽選会がありました!

神戸の放送局ですから川重甲種の写真など珍しいものをたくさん撮られていてビックリ!


★うみやまむすび ハンカチ



★TWILIGHT EXPRESS 瑞風 チョロQ
普段はあまりくじ運がよくない方なんですが、素晴らしい景品をゲットできたんです!

非売品JR西日本・ラジオ関西グッズをゲット!

また後ほどご紹介します。

そして16時48分。定刻で城崎温泉駅に到着し楽しいツアーは無事終了しました!

行きにくい餘部橋梁をはじめ山陰本線を散策できて、普段朝の移動中に聴いているラジオ番組のパーソナリティと趣味話ができるのは非日常感があって、とても楽しい時間で一生記憶に残る思い出の旅になりました。

このツアーの企画に関われた全ての皆さまに感謝致します。ありがとうございました♪



★こうのとり WEB早得7チケットレス
そして帰りは、特急こうのとり号で大阪へ帰りました。「WEB早得7チケットレス」を使うとお得ですね〜

チケットレスですが、いつも通り発券しました。


★香住の名産「香住かに寿司」
結局、ツアーを満喫し過ぎて全く名産品に手をつけてませんでしたが、ジェラート以外は全て袋詰めされていて、持ち帰りOKだったので帰りの特急車内で美味しくいただきました♪

このカニ飯美味すぎ!
つぎは香住観光をしてみようかな〜