今回は貨物鉄道博物館に行ってきました!
(撮影日 2020.11.03)
貨物鉄道博物館は三重県いなべ市にあります。最寄りの駅は三岐鉄道の丹生川駅です。
日本唯一の貨物専門の博物館で20両程度の車両が保存されています。
開館日は毎月第1日曜日ですが開館していなくても、屋外にある展示車両は見ることができます。
★貨物鉄道博物館 外観
開館日は右に見える、シャッターが開いており、鉄道模型などの展示やグッズ販売などが行われているそうです。
それでは展示車両を紹介します。
1両目
★蒸気機関車B4形39号
日本鉄道で走っていた貨物用の蒸気機関車です。日本初の私設鉄道で活躍した車両これは貴重ですね!
国有化後も活躍し後に東武鉄道でも活躍しました。
2両目
★ト1形15号
瀬戸電気鉄道(現在の名古屋鉄道)などで活躍した無蓋貨車です。砕石輸送などに使われたそうです。
3両目
★ト200形246号
愛知電気鉄道(名古屋鉄道の前身)で活躍した無蓋貨車です。見た感じ、国鉄の貨車に見えますが、違うんですよね。
4両目
★ワ11形11号
新潟県の蒲原鉄道などで活躍した有蓋貨車で国鉄線に乗り入れていたそうです。
側面は鋼板張りでなく木張りで貴重な貨車ですね。
5両目
★ワフ21000形21120号
車掌が乗務する有蓋緩急車です。
有蓋緩急車として初の鋼製車して登場した車両です。2人乗務用として製造されているので車内は広々としているようです。
6両目
★シキ160形
貨物鉄道博物館のパンフレットなどに、よく掲載されており写真では一度は見たことある方は多いのではないでしょうか?
当博物館の目玉とも言える車両ですかね。
この貨車は大物車といい、変圧器を組み付けて輸送する吊掛式輸送専用の車両です。とても大きいこの車両は特大貨物輸送と言う特別な輸送方法で運行していました。現存する吊掛式大物車では国内最古だそうです。また大物車が保存されているのはとても貴重ですね。この車両は引退していますが、現在も特大貨物輸送は行われており、時々見ることができます。
7両目
★ホサ1形1号
現在の太平洋セメントの前身、浅野セメントが工場へ石灰石を輸送するために製造したホッパ車です。丹生川駅から2つ先の駅の東藤原駅に太平洋セメントなどの工場があり、現在も当車両の後継機が三岐鉄道からJRなどを経由して貨物輸送が行われています。また東藤原駅も貨物鉄道博物館の所有である、保存車両が展示されています。また次回の投稿で詳しくご紹介します。
8両目
★テラ1形146号
水と反応して高熱を発生し、発火の原因となる生石灰などを輸送するので車内に木の内張りがない、鉄製有蓋車です。当車両は岐阜県大垣市の美濃赤坂駅付近で石灰関連製品輸送をしていた車両です。
9両目
★ワ1形5490号
現在のJR信越本線や近江鉄道で活躍した有蓋貨車です。当車両は改造を受け、台枠から上は鋼製の柱に木製の板張り、引戸も木製となっているそうです。
中の人が訪問した際には、当車両は整備中でした。ちなみに皆さんお気づきでしょうか?
シキ160形も整備中なんです。両車、錆止め作業をしている最中なのかな?適宜メンテナンスをしっかりされているので、屋外展示ですが、どの車両も綺麗に保存されています。
保存・展示車両はまだまだありますが、当ブログは写真を15枚しか掲載できませんので、展示車両の紹介はここまでにします。
ここからは車両でない、展示物をご紹介します。
1つ目
★UR4形冷蔵コンテナ UR4-1
普通の冷蔵コンテナですが、展示物です。
まわりは有蓋貨車ばかりですから、見比べるのにいいでしょう。現在は無蓋貨車にコンテナを載せて輸送するのが支流ですよね。
2つ目
★アント15形移動機
訪問時はシートで覆われていました。
この車両は当博物館の展示車両入換作業時に使用されています。こちらも展示物扱いになっています。
3つ目
★ 関西鉄道458号貨車
鉄製有蓋貨車で関西鉄道で活躍していたそうです。関西鉄道ですから、もしかすると現在の大阪環状線に貨物が走っていた時代に走行経験があるかもしれませんね。国有化後は鉄道省テワ1009号鉄製有蓋貨車と呼ばれたようです。貨物鉄道博物館にやってきたのは、2017年と最近でそれまでは、関東鉄道竜ヶ崎線竜ヶ崎車庫にて車体部分を倉庫として使っていたそうです。なので貨車なのですが車体のみで台車がありません。日本で現存する鉄道貨車の中では最古級と貨物鉄道博物館のHPやパンフレットなどで紹介されていましたが、実は違うようでした。
4つ目
★ア1900形(タ600形)
こちらは2020年9月に新しく貨物鉄道博物館に仲間入りした展示物です。日本現存する最古のタンク車と言われています。また先程、上記で書きました。こちらが日本で現存する鉄道貨車のようです。石川県七尾市の会社で、これまでに油槽として使用され保管されていましたが、会社の工事のため撤去が決まり関係者と協議を進め、この博物館にやってきたそうです。
この車両も台車がありませんが、上記の貨車を含め今後、復元・修復を目標とされているそうなので、両車両共に台車と見れる日が来るかもしれませんね!
いかがだったでしょうか?
今回は有蓋貨車・無蓋貨車またその他展示物をご紹介しました。
次回に続きます。
ご覧いただきありがとうございました。
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