No.0701
まだやるのかよ!!
と思った皆様、
こんにちは!
高見 義裕です
あと一話だけ、
大事な話を書きます
No.0640から始まった、
子供の頃の新興宗教の話
最初からはコチラ
最終話 第34話はコチラ
この話を書いている最中、
5月のはじめごろに、
どうしても母に
聞きたくなったことがあって
実家に行った日がありました
「なんでこの宗教に入ったの??」
母はもう35年くらい
信仰しているのですが、
そんな話は
実は今まで一度も
ちゃんと聞いたことがありませんでした
母も、
「そういえば、子供には誰にも
ちゃんと話したことなかったわ」
と笑いながら、
当時のことを教えてくれました
四人目の子供が生まれたばかりの中、
実父の家業を手伝いながら、
折り合いの悪かった
父と実父の間の板挟みの生活
おまけに、
子供は保育園で問題児だったらしい
すぐに自分のクラスを飛び出して、
弟のいる未満児クラスに入り浸り
先生にやんわりと注意される毎日
それだけならまだしも、
迎えのバスが来てるのに
「保育園に行かない!」
としょっちゅう言い張るもんだから
心底困り果ててたらしい
↑この問題児は、
ほかでもない僕のことでした
4人の母親業、妻業、家業手伝い
全てに追われていた日々
育児については、
NHKの教育番組なんかを参考に
やってみるけど、
うまく行かない
心の安定のためにと
般若心境の写経とかをやってみても
なんだかしっくりこない
占い師に見てもらうも
ピンとこない
そんな、
家庭に悩んでいたタイミングで、
家に、
礼儀正しく品性ある
笑顔の女性が
本を持って訪れた
家族生活を良くするための指針が
書かれた本だった
その本は、
今悩んでいることに
母にはっきりと答えを教えてくれる
内容だった
そしてその他には、
緑の中でライオンと子供が遊び、
大人は畑から豊かなみのりを収穫し、
みんなが笑顔でキラキラ輝いている、
そんな、
母が憧れた
夢のような未来が描かれた
教団の出版物も手渡された
その人が話し、紹介する内容、
それらは
まさに、第一話に書いたような、
「大草原の小さな家」
のような世界観に憧れる世代の
母の心にピンときたらしい
(この辺は、第一話での読み通りだった)
子供や家族と
こんな風に幸せに過ごしたい
そう思った母は
その未来に希望を託して
信仰するに至ったのだった
母が入信した理由の大きな一つは
なんと僕自身にもあったのだ
でも結局のところ、
母は昔から
一貫して
家族の幸せを願い、
一生懸命なのだった
それだけ聞けたら
もう満足でした
僕からは、
当時は辛かったことも、
今は信仰していないことも、
今は両親に心から感謝していることも
直接伝えました
母がどう思ったかはわかりませんが、
もう二十年以上前に離れたので
今更「まあそうだよね」くらいにしか
思ってないでしょう
それでいいんです
ごく最近、
父はようやく仕事を引退したそうです
今、両親の日課は
毎朝二人で散歩することなんだよと
先日母からラインが来ました
夫婦仲も、
僕らが知らなかっただけで
昔からずっと良好なようです
いろんなことがありましたが、
今でもこうやって
家族としての交流ができることを
心からありがたいなと思います