No.0697

 

こんにちは!

 

高見 義裕です

 

 

 

 

No.0640から始まった、

 

子供の頃の新興宗教の話のつづき

 

 

第30話はコチラダウンダウンダウン

 

 

 

 

最初からはコチラダウンダウンダウン

 

 

墓を作るという電話から

 

1、2ヶ月たった頃、

 

 

 

相変わらず両親も僕らも

 

家族を失った強い喪失感に苛まれており、

 

気分の上がり下がりは

 

日常的に激しかった

 

特に、

 

母親の上下は凄まじく、

 

見ていられない時も

 

多々あった

 

 

 

大切なひとを突然失うとは、

 

なんとも残酷なことだと

 

この時知った

 

 

 

 

そんな日々だったが、

 

しばらくの間、

 

家からは

 

墓の進捗連絡などは

 

特になかった

 

 

 

 

ただありがたいことに、その間、

 

普段は墓を建てない石屋さん

 

ご協力のもと、

 

高見家の墓プロジェクトは

 

どうやら順調に進んでいたらしかった

 

 

 

 

そして、

 

両親が大喧嘩をした雰囲気は

 

なかったし、

 

 

 

そんな話も

 

特には聞かなかった

 

 

 

 

 

程なくして

 

また実家から連絡があった

 

 

「もうすぐ墓できるで、

 

〇〇日にいくぞ」

 

 

そう言われて

 

「わかったよ」

 

と返事をして、

 

少し話した後電話を切った

 

 

 

 

その後、

 

ふと思った

 

「家族で墓参りって

 

生まれて初めてやな、、、」

 

 

 

墓参り的なことを

 

最後にしたのは、

 

たぶん15年くらい前のこと



 

直前に亡くなった祖父のときでさえ


墓参りは行っていない

 


 

小学校に上がる前か、

 

上がった直後かそんな時だ

 

 

 

お盆の朝だったのではないかと思う

 

 

 

 

当時の記憶では、

 

いい顔をしない母をよそ目に、

 

父の運転する車に乗って

 

家から30分くらいだろうか

 

走ったところにあった

 

 

 

誰の墓かは分からなかったが、

 

ちゃちゃっと形式的に

 

手を合わせる父を見て、

 

「墓参りするなんて悪いお父さんだ!

 

将来ハルマゲドンで死んじゃうんだ!」

 

と思ったのを覚えている

 

 

 

それくらい、

 

小さい時から擦り込まれていたのだった

 

 

 

それが、

 

不思議なことに

 

今度は家族揃って

 

お墓に行こうとしてるなんて

 

 

 

しかも、

 

両親がその場でどうなってしまうのか、

 

それが一番

 

想像ができない

 

 

 

なんだか心は

 

いい意味でも悪い意味でも

 

複雑だった

 

 

 

次回に続く

 

 

 

 

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