No.0693

 

こんにちは!

 

高見 義裕です

 

 

 

 

No.0640から始まった、

 

子供の頃の新興宗教の話のつづき

 

 

第26話はコチラダウンダウンダウン

 

 

 

 

 

 

最初からはコチラダウンダウンダウン

 

 

 

 

午前中に火葬が終わり、

 

家族全員

 

よくわからないテンションで

 

実家に戻ってきた

 

 

 

 

みんな、

 

沈黙の時間が来るのが嫌で

 

とりとめのないことを喋っていたが、

 

 

 

ふと、持って帰ってきた骨を

 

どうしようかと言う話になった

 

 

 

我が家には

 

仏壇はもちろんない

 

 

 

リビングに骨壺を晒しておくのは

 

どうなんだろう

 

 

 

かと言って、

 

見えない奥の部屋に押し込めるのは

 

なんだかかわいそうでしたくない

 

 

 

と言うことで、

 

ちゃんと骨を置いておけるスペースを

 

作ることになった

 

 

 

 

それも、

 

出来る限り早く!!

 

 

 

 

いろいろ考えて、

 

ライティングデスクにしよう

 

と言うことになった

 

 

 

 

ライティングデスクとは、

 

こういう机下矢印下矢印下矢印

 

 

 

使わない時は

 

こうやって折り畳んでおける

(画像お借りしました)

 

 

 

これなら、

 

骨壺や写真を飾ったりも出来るし、

 

リビングにおいても違和感ない

 

 

 

 

畳めば誰かが来た時に

 

気を遣わせることもない

 

 

 

 

よし、じゃ、買いに行こう!

 

 

 

 

となり、

 

 

火葬が終わった日の午後には

 

すぐに家具屋さんに向かっていた

 

 

 

 

数軒回り、

 

いいのが見つかったので

 

「後日配達もできますが?」

 

と言われたが、

 

 

 

 

 

「いえ、このまま持ち帰ります」

 

と言って

 

車に乗せて帰ってきた

 

 

 

 

こうして、

 

 

 

弟の遺影や骨壺、

 

いただいた思い出の品々などは

 

今後ここに増えていくことになったキラキラ

 

 

 

 

翌日は、

 

久しぶりに家族が全員(正確には-1)

 

いると言うことで、

 

実家の大掃除をすることになった

 

 

 

 

弟のものはもちろん

 

何ひとつ手をつけないが、

 

 

 

それ以外の

 

もう使っていないベッドなど、

 

家から外に出し、

 

後日トラックで持っていくことにした

 

 

 

 

近所の人から見たら、

 

痛ましい不幸があった家の人間が、

 

 

 

炎天下の平日に

 

引越しなみの大掃除しながら

 

時折涙を流している様を見て、

 

 

 

ショックで

 

頭がおかしくなってしまったように

 

見えていたに違いない

 

 

 

 

いや、実際

 

全員テンションがおかしかったのは

 

間違いない

 

 

 

 

何か体を動かして気を紛らわせないと

 

とてもいられなかったからだ

 

 

 

 

そんな日々を1週間ほど過ごし、

 

 

 

 

僕や兄たちは

 

それぞれの家に戻り、

 

両親と上の弟は引き続き実家で、

 

 

 

 

全員、

 

これまでの日常に

 

戻らなければいけなかった

 

 

 

 

次回に続く

 

 

 

 

 福井県福井市栄町14-2

  游石庵ビル1F

 電話 0776-56-3450

 www.kiyoishi.com

   info@kiyoishi.com