No.0692

 

こんにちは!

 

高見 義裕です

 

 

 

 

No.0640から始まった、

 

子供の頃の新興宗教の話のつづき

 

 

 

第25話はコチラダウンダウンダウン

 

 

 

 

最初からはコチラダウンダウンダウン

 

 

 

弟が突然亡くなり、

 

家庭内での喧嘩と和解を交えながら

 

お別れの会の段取りが進み、

 

 

 

 

本当にたくさんの人が来てくれて

 

絶え間なく挨拶した

 

 

 

 

そんな

 

嵐のような

 

3日間が終わり、

 

 

 

 

その翌日に、

 

弟の入った棺は

 

斎場に運ばれて行った

 

 

 

 

ここも断片的にしか

 

記憶はないが、

 

 

 

 

とにかく辛かったのが

 

斎場で両親が揃って

 

火葬の点火ボタンを押すシーンだった

 

 

 

 

直前まで、

 

棺の中で

 

生前の姿で眠っていた息子

 

 

 

 

点火ボタンを押してしまうと

 

生涯もう二度と

 

その我が子の顔を見ることはできない

 

 

 

 

そんなスイッチを、

 

自分たちの手で

 

押さなければいけないなんて、

 

 

 

 

そんな残酷なことが

 

この世にあっていいものか

 

 

 

 

人目を憚る必要もないので、

 

父も母も

 

思う存分

 

泣き崩れていた

 

 

 

僕らも同じだった

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に火葬は終わり、

 

一旦斎場を出ていた家族は

 

幼い甥っ子も含め

 

全員で斎場に戻った

 

 

 

 

通常、

 

教団の信者は

 

墓に入らない人が多いので

 

お骨拾いもしないのだが、

 

 

 

 

この時は

 

父親をはじめとした

 

家族の総意で

 

骨を取ることになった

 

 

 

 

斎場の人の解説によると、

 

弟の骨は

 

若くて強いので、

 

 

 

高齢の方よりも

 

燃えにくく、

 

硬くたくさん残ったそうだ

 

 

 

 

そんな話を聞きながら

 

いろんな場所の骨をつまみ、

 

時には砕きながら

 

 

 

斎場で用意してくれた小さな骨壺に

 

つめられるだけ詰めた

 

 

※福井では、

火葬後の骨は一部だけ

墓に納める「分骨」が一般的です

 

地域によっては

大きな壺に骨を全部入れる

「全骨」式もあります

 

 

 

 

あっという間に

 

小さくなってしまった

 

弟を抱えて、

 

 

 

実家は

 

4日ぶりに家族だけになった

 

 

 

全員とりあえず、

 

堅苦しい黒い服から、

 

普段着に着替えた

 

 

 

全員、

 

それぞれの勤務先に

 

1週間ほど休むと伝えてあったし、

 

特別な法要などあるわけでもない

 

 

 

 

時間だけは余裕があった

 

 

 

 

今後のことなど

 

何も考える気にならなかったが、

 

 

 

とりあえず

 

あるものが必要なことに気づき、

 

 

 

 

きゅうきょ

 

家具屋さんに行くことになった

 

 

その買い物とは、、、

 

 

 

次回に続く

 

 

 

 

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