本年度の「発掘された日本列島」が千葉県立中央博物館で開催されるという。
このイベントは、近年の考古学調査の遺物を展示するもので、開催年によって展示する地方(博物館)が違う。
今年は、千葉県立中央博物館の他、弘前市立博物館、大阪府立弥生文化博物館、大阪府立近つ飛鳥博物館、大野城心のふるさと館で行われる。
地元で開催されるなんて滅多になく、千葉での開催は16年ぶりなので、ちょっと行ってみることにした。
【千葉県立中央博物館】
バブルの頃は各地で開発が行われ遺物も随分と出土したので展示物も“豪華”だったが、その頃に比べると近年は寂しい展示になっている。
それでも、千葉中央博物館は盛り上がっているようで、タイアップイベントで「大多喜 台古墳群」の銅鏡を展示してくれるそうだ。
中央博物館自体久しぶりなので、通常展示も見学し、これに2時間くらいかかってしまった。
そしてまずは地域展にて、台古墳群の神獣鏡を観る。
いやはや、鏡の紋様になっている神獣を見ると、改めて鏡の神秘さを実感する。
【大多喜 台古墳群鏡】
【市原市牛久石奈坂1号墳の鏡】
そして「発掘された日本列島」へ。
北海道のピリカ遺跡(2万年前)から出土した石刃と石刃核の接合資料は、これを作った方の執念が伺える。
ピリカ遺跡の由来は、北海道の地名・美利河(ピリカ)のようであるが、はたしてお米の「ゆめぴりか」も同様の由来なんだろか。
【ピリカ遺跡 出土 石刃・石刃核接合資料】
その他、縄文の土偶や、6世紀の石製模造品などを、うむむと唸りながら見て回った。
こうした出土品を見るのは刺激的ではあるが、近年の出土品では、なんといって富雄丸山古墳から出土した蛇行剣が見てみたいなあ。
最後にちょっとだけミュージアムショップに寄って、中央博物館を後にしました。
【伝十二天塚古墳 石製模造品(石製合子・杵形・刀子形・剣形・鏡形)】