9月18日からの連休は初日こそ台風の影響で全国的に雨模様だったが、後半は天気が回復したので、どこか山に登ることにした。

できれば空いてる山がいいので、紅葉が始まる前の谷川岳に決め、9月20日朝早く出発する。

関越道を走ると、榛名山や赤城山の夜の山塊が見え、なかなか迫力ある。

そのうちに夜が明ける。

混雑回避のため夜明け前から登山開始することが多いので、夜が明けてまだ車の運転をしているとなんだかすごく遅い出発な気分になる。

眼前には双耳峰が見えてくる。あれが谷川岳だ。

 

駐車場の向かう途中、何人かの道路を歩く登山者を通過、彼らは西黒尾根で行くのだろうか?

西黒尾根は日本3大急登のひとつ、谷川岳のダイナミズムを体感するならこの登山道もいいが、自分の脚力ではちょっと辛いので、私は今回はロープウェイを使用して天神尾根でアプローチするのだ。

6時前に谷川岳ロープウェイ駐車場に到着し、6時半頃山行装備を整え切符売り場へ。

なんだか肌寒い、外気は16度くらいか。

並んでいるのは登山者ばかりだ。

そして7時のロープウェイの2番手ゴンドラに搭乗、新型コロナ対策で1ゴンドラの乗車は10人だ。

 

【天神平駅到着】

 

【天神平からの景色】

 

山腹の天神平駅に到着すると、すっかり日が昇り、とてつもなく天気がいい。

本当に登山日和、「谷川岳にいざゆかん!!」と、もうすぐに天神尾根の登山口に進む。

2日前の台風の影響か、登山道は濡れており、特に木道が滑って登り辛い。

それでも登っていくと熊穴沢避難小屋に到着、小屋見学がてら少し休憩し、もってきたジューシーハムサンドイッチを食べる。

 

小休憩の後登山再開、ここからだんだん斜度がキツくなり、クサリ場が連続する。

朝肌寒かったのでソフトシェルを羽織っていたが、もう天気が良すぎて気温が上がり、登山道がきつくなて汗だくとなり、上着はTシャツ一枚になる。

気づくと帽子のひさしから汗がボタボタ落ち、偏光グラスにとめどなく汗がついてしまう。

ずっと万太郎山が良く見えており、だんだん高度が万太郎山に近づいてくる。

天神尾根は一面の笹原になり、谷川岳方面は雲がかっている。

 

【彼方に望む万太郎山】

 

ランドマークの万太郎山と高度が同じくらいになったころ、とうとう谷川岳肩の小屋に到着。

ふう、疲れた。

しかし、ロープウェイの始発早々に出発したせいか、ここまで登山道は空いていて登りやすい。

ここで第二休憩、もってきたツナマヨのおにぎりを食べる。

谷川岳肩の小屋は、避難小屋を改造した小さな山小屋で、アニメ「ヤマノススメ」で主人公のあおいとひなたが泊まったエピソードで少し有名になったとか。

ちょっと室内を覗くと、「ヤマノススメ」のポスターが貼ってあった。

 

【肩の小屋到着】

 

さて、ここからすぐに山頂だ、高度を稼ぎ、西黒尾根との合流点を過ぎて、トマの耳を仰ぎ見る。

今回、混雑する紅葉シーズンを外したつもりだが、意に反して山頂付近は紅葉が始まっていて綺麗だ。

さっそくトマの耳にとりつき、まずは双耳峰の一座を攻略。

 

 

 

 

すぐにオキの耳へ移動すると、本当に山頂直下の紅葉が綺麗だ。

紅葉を見ながら山頂にとりつき、これで谷川岳を制覇だ。

 

 

いやはや、紅葉に好天に本当に気持ちがいい。

東側の山並が綺麗。どこぞに尾瀬の山も見えるはずだがわからない。

 

 

そして一ノ倉岳方面、ちょっと足を延ばせば行けそう、今日は行かないけど。

万太郎山へも頑張れば行けそう、今日は行かないけど。

足下を覗くと、迫力の西黒尾根が見える。気力があり体調がいい時チャレンジしてみたいなあ。

 

 

 

 

 

 

絶景と満喫して、いざ下山とする。

さっさと肩の小屋に戻ると、随分と登山者が増えている。

もうベンチはあらから埋まっていて、空いているベンチにお尻マットを敷いて持ってきたエビカツサンドを食べる。

 

さて、そろそろ帰ろう、天神尾根を下山する。

と、登山道はこれから登ってくる登山者が列をなしている。

うわ~、混んでるなあ。

今日の谷川岳は、連休、青天、ロープウェイと、行楽条件が整っており、お年寄りから子供まで沢山の登山者が急登に荒息をついている。

特にクサリ場は大渋滞で、「登り優先」で道を譲っていては、いくら経っても下山できないので、結構強引に下山してしまう。

 

混雑登山道をなんとか進み、避難小屋を過ぎるころは登山者とのすれ違いも楽になって少しホッとする。

相変わらず滑りやすい木道を進み、12時半前に天神平駅にたどり着いた。

いやはや、疲れました。

 

【天神平 戻ってきました】

 

早速ロープウェイに乗り込んで、さっくり山を下る。

車に乗り込んで帰途につくが、お腹が減っているような減ってないような?

近くの谷川岳ドライブインのレストランを覗くも、やはり空腹感がないので食事はやめて、ひもかわうどんをお土産に購入。

日本一のモグラ駅、土合駅をちょっと見て、高速道路に乗って家に向かう。

 

【ロープウェイ】

 

来るときは夜明け前の黒い山塊だった赤城山や榛名山が、爽快な天気の下で良く見える。

いやはや、天気に恵まれ、望外の紅葉も楽しめた山行でした。

 

【モグラ駅で有名な土合駅】