良作 放課後ていぼう日誌 | 九仙庵日乗

九仙庵日乗

善平太(よしへいた)のブログ

気が向いた時にだけ更新するつれづれ日記

放課後ていぼう日誌のアニメ化については、2020年4月の放送開始の約1年前から知り得て楽しみにしていた。

 

「けいおん」「ゆるキャン△」「ヤマノススメ」等、ある種の(どちらかというと男性的な)趣味を初心者の女子高生が行うという構造のアニメは沢山あるが、本作は自分の主要趣味の「海釣り」を女子高生がやるという物語なので、ことのほか楽しみにしていた。

 

しかし、4月からの放送は新型コロナ禍の影響で4話で放送延期となり、仕切り直しで7月から再度放送開始。

毎回楽しく視聴して、9月にとりあえず終了と相成りました。

 

放送終了から半年たちました。

このタイミングですが、視聴していて気になった点があったので、いくつか紹介します。

 

 

1.第1話でコマセを手で混ぜる夏海に違和感。

 サビキ釣りには欠かせないコマセ、これを作る際にパッカン(コマセバケツ)の中で夏海が手で混ぜているのがどうも気になる。コマセを混ぜるには、通常マゼラーを使用するだろう。手でコマセ混ぜると、手についた臭いがなかなか取れなくて難儀する。女子高生に手でコマセ作らさせるのはやめて欲しいなあ。

 

2.穴釣りの竿が長すぎる。

 穴釣りの基本は短竿を下向きに使ってのラン&ガンだが、アニメで陽渚が使った竿はちょっと長すぎる。

 

3.アオサギを人力で捕まえられるの?

 いくらなんでも、これは無理では?

 

 

次に感心した点についての紹介です。

 

1. サビキ釣りの針サイズ違いで魚が釣れないエピソードの既視感

サビキ釣りに限らず、針のサイズが大きくてぱったり釣れないということは釣りの「あるある」で、この点が紹介されているのはなかなか感心する。針の選択って結構大事です。

 

2. リールが左ハンドル。

自分は竿を右手で持ち、リールを左手で巻く「右投げ左巻き」なのだが、これは陸っぱりでは一番推奨できるスタイルだ。しかし、ゲームの釣りコンや、ゲームセンターの釣りゲームなどではもっぱらリールの設定は右ハンドル固定でとても不満を感じていた。船釣りなど、ロッドよりリール動作が多い釣りだと右ハンドルでも良いのだが、このアニメは陸っぱりらしくキャラクターが使うリールが左ハンドルなのが好感が持てる。(除く左利き設定の部長)。

 

3. アジにフィーチャーしている。

様々な釣り方でアジ釣りに挑戦しているが、釣り歴25年の自分にとっても、釣りに行く際の合言葉は「アジの5匹も釣れれば良いなあ」で、本命が釣れなくてもアジが釣れれば大納得なのである。

そんな海の宝である大切なアジについて、このアニメはフィーチャーしていてあるあある感をくすぐる。

 

【観ていると、豆アジ釣りたくなっちゃう】

 

釣りが趣味の私にとって、この作品は本当に楽しめました。

主人公、鶴木陽渚の小ずるい性格も愛らしく、大野先輩の包容力、部長のかったるい雰囲気もなかなか。

主人公の親友、穂高夏海は、主人公とのコントラストで活発設定のキャラが立っている。

物語の最後、陽渚が自分で工夫してキスを釣る展開にも涙・・・・いい話です。

 

本当に、良作だったので、是非とも第2部を期待しています。