新年 丹沢山登山 | 九仙庵日乗

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善平太(よしへいた)のブログ

気が向いた時にだけ更新するつれづれ日記

昨年12月は珍しくゴルフコンペが3つもあって、それに気を取られて登山は遠ざかっていたが、新年になりちょっとどこか山に登ってみたくなった。

 

手軽な山でいい、高尾山とか筑波山とか・・・・

いや、まてよ。

これらの山は神社があるので、正月早々は参拝客で混雑するやもしれない。

ならば神奈川の大山もダメ、鋸山も日本寺があるから避けた方がいいかも。

 

そういう理由で参拝できる施設のない山ということで、丹沢山に行くことにした。

1月4日の午前4時、車を大倉の駐車場に停め、まずは塔ノ岳へ「いざゆかん」。

秋に来た時はこの時間でも駐車場は結構混んでいたが、さすがに正月の、しかも寒波がきているこの時期はガラガラだ。

 

ナイトハイクをするにあたり、大倉尾根は整備もされているし、知っている登山道なので登りやすい。

大観望に到着すると、伊勢原の夜景がとても綺麗、これは恋人とくればロマンチックだなあ・・・・・正月の明け方5時に一緒に登ってくれるパートナーがいればだが。

 

【大観望からの夜景】

 

この時期の夜明け時間は6時40分くらいか、花立山荘のところで水平線にオレンジの光が広がり、夜明け前の青い富士山が現れる。

美しい。

花立山荘の方がわざわざ外にでて「おめでとうございます」と声をかけてくれる。

ここで持ってきたエビマヨおにぎりを食べるが、寒くて手袋を脱ぐとたちまち指先がかじかんでしまう。

 

【夜明け前 水平線】

 

【夜明け前 青い富士山】

 

【夜明け前 花立山荘】

 

7時、とりあえず塔ノ岳山頂に到着、時間のせいか季節のせいか、登山客は3人ほどだ。

ちょっと景色を楽しんで、そさくさと丹沢山に向かう。

 

【空いている塔ノ岳山頂】

 

塔ノ岳を過ぎた先の丹沢主稜は、少し残雪があり固く凍っている。

滑るほどではなく、持ってきた軽アイゼンは必要ないくらい、泥濘も凍ってかえって歩きやすいくらいだ。

 

丹沢山塊の景色を楽しみながら、稜線を歩く。

途中富士山と渓谷が見えてとても綺麗だ。

すると、前方の木の陰がガサリと音を立て、シカが逃げていった。結構びっくり。

その100m先でも同じく山道からシカが逃げていく。

シカ、結構いるのね。

 

【富士山と玄倉川渓谷】

 

そうこうしているうちに8時、丹沢山頂に到着。

みやま山荘がこじんまりと建っている。

寒い。

しばし景色を楽しんで、今来た道を折り返す。

ここまでペース良く、軽快に登山ができている。

 

 

 

【丹沢山頂】

 

【みやま山荘】

 

再び塔ノ岳に戻ってきたのは9時、結構歩いたので休憩を取ることにする。

ここで持ってきたサンドイッチと、ドライフーズのカルボナーラリゾットを食べる。

お湯はサーモスの山専ボトルに入れてもってきた。

食後にはロイヤルミルクティーを飲む。

 

 

【9時の塔ノ岳 結構混んできた】

 

さて、まだ9時ちょっと過ぎなのだ。

このまま大倉尾根を降りて帰るのは勿体ないので、表尾根をヤビツ峠方面に向かってみる。

そのままヤビツ峠に降りてしまうと、大倉の駐車場まで戻れないので、途中どこかの尾根沿いに大倉方面に下山するつもり。

時間もあるので、三ノ塔尾根なんかいいかもしれない。

 

しかし、表尾根は結構急で、ザレ場も多くて稜線歩きが結構シンドイ。

ジオグラフィカで現在位置を確認しても、結構三ノ塔まで距離がある。

う~ん。

政次郎の頭という場所で、政次郎尾根沿いに下山するか迷う。

3分ほど考え、やっぱりせっかくなのでと結局三ノ塔を目指すことにした。

 

ここから三ノ塔まで、表尾根には鎖場もあり、アップダウンもそれなりにある。

特に、烏尾山荘から三ノ塔までが結構急登で、荒息をついてしまう。

3時間前の丹沢主稜線は凍っていたのに、この時間の表尾根は暖かい、というか暑い。

ようやく三ノ塔に到着すると丁度12時で、お昼ご飯を食べているハイカーが結構いる。

 

【三ノ塔】

 

 

さて、ここから三ノ塔尾根沿いに下山する。

このルート、傾斜がキツイ登山道が続くのと、木の根が多くて歩きにくい。

疲れもたまってだんだん嫌になってくる。

 

途中から登山道が舗装路となり、各段に歩きやすくなる・・・助かった。

大倉の駐車場に帰ってきたのは13時過ぎだった。

4時から登山開始したので、9時間歩いたことになる。

もっと軽い登山のつもりだったが、三ノ塔ルートを欲張り、結構時間がかかってしまった。

 

でも、新年早々天気に恵まれた山歩きを堪能できました。