JIAM(全国市町村国際文化研修所)

市町村議会議員[3日間コース]

「地方財政制度の基本と自治体財政」

最初の頃は5日間でした

今回で9回目の受講となります

基本的には小西佐砂千夫のコディネートですが

この度、総務省地方財政審議会の会長なられ

かなり、制限がある中での講義でした

 

●研修初日

〇市町村財政の健全化(鳥取県伯耆町の事例をもとに)

 鳥取県伯耆町 町長 森安保氏

・市町村財政(特に不交付団体には安全・持続性はあるのか)

・重要度として、将来負担比率>経常収支>実質公債費

・元利償還金を超えない借入、繰上償還をする

・歳入を正確に見積もること

・見やすい予算書を生の状態でHPに掲載

・公債費の後年度の推移を極力詳細に推計

・わかりやすい予算説明書(財政概要・個別の予算根拠など)

・議会からの歳出を傍聴させる方向の質問に住民は冷めている

●意見交換(64人が10グループに分かれ意見交換)

 私のグループは私以外

 福島県会津坂下町・山梨県富士川町・静岡県菊川市

 大阪府豊能町・宮崎県高鍋町・鹿児島県阿久根市

 の7名です

 大半が人口2万人前後で財政力指数は0.4前後の自治体

 建設事業費への過剰な投資への心配を口にされる方が多かった

 

●地方財政制度の基本的な考え方

 総務省地方財政審査会会長 小西砂千夫 氏

・地方財政は歳出と同額の歳入を手当てする

・コロナ対策で国債100兆円を

・コロナ禍で国税・地方税は落ちなかった

・今後有事がこわい

・臨時財政対策債費は1兆円までに下がった

・障がい者福祉は制度が弱い

・単独での社会保障制度はよく財源を考えてから実施する

・留保財源の中には公債費で基準財政需要額に算入されていないものが

・こども子育てでは発想が大事

・パッケージの対策は国の補助事業

・解決しない問題は自治体で解決する

・人口減少は低成長ではない

・財政的には国の補正予算を取りに行った方がよい

・医療介護・こども子育てには対応できているが年金問題が

 

 

●財政健全化における川西市の取組み

 川西市副市長 松木茂弘氏

・職員数(正規・再任用+任期付き)+会計年度任用職員数が重要

・どこでアクセルをふみどこでブレーキをかけるのか

・トレンドをしっかりとらえる(実質公債費比率・将来負担比率)

 (議会はトレンドをしっかり見る)

・人件費と公債費は体力を失う

・日本は相対的貧困率が高い

・中期財政運営プランを住民に見える化することが大事

・税制健全化条例、市長が変わっても自律的に財政運営ができる

・予算編成(枠配分方式・職員定数の枠配分方式)

・決算成果報告書(行政サービス成果・施策別行政サービス)

・PFI事業では自由にやらせてあげることとが大事、モニタリングも

 

 

今回の研修では、小西会長からは国動向と今後の見通し、地方財政への疑問について学びました。また個別先進事例からは、様々な気づきをいただき、何よりも、森安町長、松木副市長の熱い情熱をを感じさせていただき、感謝です!