市町村議会議員三日目。3名の講師の講演。

 最初は、本間敏秋岩手県遠野市長に、「前例なき地域課題に立ち向かうために」をテーマに講演いただく。本田市長は平成19年、起こる出あろうといわれていた大震災による津波被害で遠野が中継基地となると想定し、岩手県の総合防災訓練実施しました。そして20年には「地震・津波被害における後方支援拠点施設整備」を提案。東日本大震では、遠野市自体本庁が倒壊したのにもかかわらず、支援の拠点としての役目をしっかり果たされました。市長のリーダーシップの下、職員が一丸となって職責を果たせたことは訓練の賜物とのことです。地震で学んだことは、市町村ネットワークのありがたさ、民間の発想のよさ、道路整備の大切などです。本間市長は徹底的な情報公開と議員に対しては根回せず真剣勝負でいくことを信念に行政運営をなされています。
 次に、廣瀬克哉法政大学法学部政治学科教授に、「議会改革の現状と方向性」をテーマに講演いただく。議会に対する評価の低さには、事前非公式調整による形骸化した議会の公式審議があげられる。議会の指名は合議制代表機関として複数の視点で討議し、論点が社会につながり、その民意に耳を傾けながら結論をだすことである。全国的に制定がつづく議会基本条例であるが、報告会で説明できる議事をしておく必要がある。反問権は論点確認だけではだめ。丸呑み議会やオール否定議会ではなく、民意を反映した修正議決が必要である。

 最後に、西寺雅也山梨学院大学法学部政治行政学科教授(前多治見市長)に「持続可能な自治体経営のあり方」について講演いただく。行政経営には総合計画と財政計画、行政改革を一体的に進めなければならない。拡大から縮小の時代の中で財政も縮小となる。自立と自律。国や県に頼らない。自ら組み立てた規律に従って行動することが重要。

 それぞれの視点でご講演いただき、大変参考になります。武豊のまちが少しでもよくなるため、できることがはじめなくてはと考えます。






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