【由来】
昔の煮炊き用食器の一種である「鼎」は、独特の外形をもち、両耳がついた3足のものである。球状の頭が上にあるさまを「天」と表現し、両側に2つの耳があり、さらにこのツボの両側に一つずつある筋突起と、大椎の突起(第7頸椎棘突起)を加えると3足に似た形であることから、これを天鼎と名づけた。

【別名】
天頂

【位置】
鎖骨上かの上にあり、扶突穴の下1寸で、胸鎖乳突筋の後縁にあたる。

【解剖】
胸鎖乳突筋の下部後縁にあり、浅層には広頸筋、深層は中斜角筋の起点。
外頸動脈。深層内側には、内頸動脈。
大耳介神経、小後頭神経、副神経が分布、深層には横隔神経が分布。

【主治】
咽喉部の腫脹、突発性の言語障害ツボの話-110303_0039~0001.jpg