先日行った散髪屋で、ひどい扱いを受けた。
店名の公開は控えるが、東中野駅北口から最も近い場所にあるお店だ🌸🍒
ふだん通っている店が予約でいっぱいだったので、帰り道に寄れる立地にあることだけを条件に検索したらこの店がピックアップされた。
「ひどい扱い」と書いたが、正確には「雑な扱い」と言うべきかもしれない。
髪を切るイスに座らされたあと、予約の時間を15分過ぎても何の対応もされなかった。
そのうちウトウトとしているところに、何の声かけもなく突然後ろから首にタオルを巻かれた。
びっくりして目を覚ますと、同年代くらいのおっさんが不機嫌そうに何かを言っていた。
早口な小声で、自己紹介をしていたようだ。
ーこれが幕開けだった。
そこから数々の「雑」をお見舞いされることになる。
ひとつひとつの具体例は挙げまい。
思い出すのも腹立たしい。
非常なる不愉快を抱えて店を出た。
翌朝になってもまだ不快感が消えることはなかったが、同時に、これは何かの啓示かもとの思いも頭にもたげてきた。
あの雑な散髪屋のおっさんの根底にあるのは、悪い意味での「慣れ」であるに違いない。
慣れは怖い。
慣れは緊張感を奪い、気づきを曇らせ、相手への敬意と思いやりを損なわせる。
自分は自分の仕事において、この悪しき「慣れ」に蝕まれていないと言い切れるか?
あの雑なおっさんのような振る舞いは一切していはいと断言できるか?
…自信がなかった。
自分はあのおっさんとは違う。
いい歳をこいた社会人として、人相手の仕事をするプロとして、心の底からあのおっさんを軽蔑する。
胸を張ってそう言える自分でありたい。