ピティナピアノコンペティション2台ピアノ全国大会
和気あいあいと🩷
素晴らしい音響の第一生命ホールで、経験豊富な先生方と2台ピアノの演奏を聴かせていただきました。
舞台に2台のピアノが並ぶ、その姿が壮観で。
私はこの景色がとても好きなのです。
初級は年齢層が広いですね。
足台を使う小さなお子さんから大人と変わらない身長の方(中学生)までが同じ級になります。
同じ作品を聴いても音量の差がある中、
・相手の音を聴いて音量や音色を揃える。
・2人で一つの音楽を作る意識を持つ。
ということがまず大切になるかもしれません。
中級は技術も音楽も成熟した、立派な演奏が続き、演奏会を聴いているような幸せな時間を過ごすことができました。
共通課題であるクレメンティのソナタをどのように弾くか。
古典の作品を、
・興味を持ってその魅力を引き出せるか、
・モティーフの掛け合いを感じながら、会話するように浮き上がらせるか、
というところが聴きどころでもありました。
加えて技術的な難しさもありますので、
・1人での練習
も欠かせない要素になるかと思います。
上級は、上記の要素もクリアして素晴らしい演奏が続く…かと思いきや、やはり作品が大きくなる分、音楽に振り回され、しがみついてしまっている演奏もあったかな…と思います。
モーツァルトのソナタは、「モーツァルトである」ことを忘れないで弾きたいですね。
一糸乱れず完ぺきに、ということに神経を集中してしまいがちですが、モーツァルト特有の明るさ、純粋さ、無垢の美しさまで表現していきたいですね。
自由課題の作品も、それぞれのペアの良いところが引き出せるような作品を選び、余裕を持って相手の音を聴けるところまで2人で掘り下げていきたいですね。
ピアノデュオは相手あってのアンサンブルです。
「ピアノ」という同じ楽器で、音で会話したり音楽を共有するという点では、ほかの楽器とのアンサンブル以上に、緻密に話し合い、音色を吟味し、お互いの音と絡ませていく、という難しさがあるかもしれせん。
だからこそ、勉強のし甲斐があり、素敵に弾けた時の喜びはとても大きなものです。
ピアノデュオを夏の風物詩にしてしまうのではなく、通年通してお勉強していけるようになると良いですね。
など、自分たちのことも振り返りつつ、音楽って演奏者の性格や普段の生活も見えるなー…と感じながら、興味深く聴かせていただきました。
皆さま、おめでとうございます。
またどこかで聴かせていただけますように。