こんにちは。加納由絵です。
今日は、表参道で個人相談を行っています。
私が主催する当事者会では
事前相談を必須としています。
その理由は
「冷やかし参加お断り」だからです。
なんとなく
参加してみたい。
行ってみたい。
その動機は
とても大切なものです。
でも、こういう動機だけでは
他の参加者へのリスペクトが
どうしても
おざなりになりやすいのです。
自分の話だけをして
スッキリして帰る。
それもありかもしれません。
でもどうでしょう?
人の話は聞かないくせに
自分の話ばかりする人。
どこかで覚えがありませんか?
そう。
あなたの家族です。
そのとき
あなたは、どんな気持ちになりましたか?
だからこそ
自分の話を聞いてくれる場所が
欲しいと思ったのではありませんか?
当事者会や自助グループは
参加者全員が主役です。
全員の席が
お誕生日席なのです。
みんなが同じボリュームで
公平に話せる場所。
不平等や偏りがない
権利が守られる場所。
それが「当事者会」です。
事前相談では
自分のことしか話せない方の場合は
先に、ある程度のガス抜きの時間を
設けさせていただくことから
始めています。
いきなり茶話会に参加して
自分の話だけをして
人の話を聞かずに
いなくなってしまう人は
次回、他の参加者から
嫌がられてしまうことがあります。
自分の話しかできないのは
悪いことではなく
それほど
誰にも自分の気持ちを
聞いてもらえなかった時間が
人生の中で長過ぎたので
話していい場所に来ると
ダムが決壊したように
話したくなるのは
とても自然です。
でも、それだと
他の人たちとの
バランスが均等にならなくなります。
他の人に合わせる必要はありませんが
勢い余って浮いた存在になるのは
皆さんが一番避けたいことだと思うのです。
ですので
まずは事前相談をご利用いただき
参加したら話したかったことを
先に教えていただくことで
「さあ話すぞ!」という
勢いの圧を
少しだけ減圧していただき
クールダウンをしてから
ご参加いただく方が
結果として
安全なこともあります。
それをせずに
「誰でもいつでもどうぞ!」という
自助グループに参加して
嫌な思いをしたり
仲間外れな気がしたり
傷付いたりの経験をして
「もう二度とあんなところはいかない!」と
新しいトラウマを作ってしまうことって
せっかく決心して
勇気を出して
当事者会に参加するのに
悲しいし
勿体なさすぎると思うのです。
トラウマからの回復に
一番大切なことは
「安全な環境を信用できること」です。
信用できる環境かどうかを
事前相談で確認していただいています。
私の会の事前相談は
そんな理由で行っています。
覚えておいていただけたら
うれしいなと思います。
では