焦れば焦るほど遠回り?複雑性PTSDから楽になるには | 複雑性PTSD相談室*加納由絵

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大人の複雑性PTSD相談室です。
40代以上の「このまま人生を終わりたくない!」「あきらめたくない!」という方のサポートをしています。
複雑性PTSD サバイバー。
茶話会・講座・養成講座運営。
日々のことを書いています。

 
こんにちは。加納由絵です。
 
私がご相談を受けるとき
相談利用者さんから
 
「トラウマ治療ができる先生を知りませんか?」
「トラウマに理解のあるカウンセラーを紹介してください」
というご要望を
いただくことがあります。
 
とても多いです。
 
というか、もう
ほとんどが、それです。
 
トラウマや
複雑性PTSDという
キーワードにたどり着くまで
 
とても長い年月をかけて
苦しんで来られたので
 
やっと手に入った
キーワードなのですね。
 
でも、トラウマというのは
症状の「枠」のことなのです。
 
 
例えるなら
中華料理
フランス料理
和食
みたいな感じです。
 
和食というのは
「枠」であって
 
和食という固有のものは
存在しないですよね?
 
ややこしい話ですが
 
和食というカテゴリ(枠組み)の中に
煮物があったり
お漬物があったり
あじの開きがあったり
 
ということになります。
 
 
なので、トラウマトラウマと
トラウマを治してほしい!
と言われても
 
 
具体的に
「何に困っていて
何を解決できれば楽になれるのか?」に
焦点が当たっておらず
 
ただただ
「トラウマトラウマ!」と
叫び続けても
 
何から手をつければ良いか
わからなくなってしまいますよね?
 
 
あじの開きとか
冷奴とか
さっぱりしたものが食べたいのか
 
 
天ぷらとか
すき焼きとか
ボリュームのある
こってりしたものが食べたいのか
 
そしれ、それは
なぜなのか。
 
ってことです。
 
わかるかなあ^^;
 
 
トラウマの影響の中には
 
社交不安症とか
対人関係の問題とか
依存症の問題とか
 
うつ症状とか
自律神経系の身体的症状とか
 
感情の調節が困難になったり
双極性障害と言われるような状態とか
 
空気の読み過ぎから起きる
適応障害とか
 
トラウマトラウマといっても
その人が抱えている問題や困り事は
人それぞれなので
 
 
そうした症状や状態に
コミットしていくことが必要なのに
 
ずっと
トラウマの専門の先生はいませんか〜!
と叫び続けていても
 
「いや、そこらじゅうにいるけど?」
という話になってしまうのです。
 
和食が作れる料理人は
いませんか?!
と叫んでいるのと同じなので。
 
 
 
なぜ、和食を食べたいのか?
 
和食の中の
何を食べたいのか?
 
それはなぜなのか?
 
それを食べられないと
あなたは何に困るのか?
 
説明できますか?
 
生きづらい
モヤモヤする
人がこわい
 
 
そういう漠然とした言葉でしか
自分の状態について説明できないのなら
 
それは、まだ
自分が何に困っているのか
本当のところが
うまく把握できていないのかも
しれません。
 
いろんなことを
話しながら整理して
 
結局、自分が
何に困っていて
何を、どうしたいのか?を
導き出すのが
カウンセリングです。
 
 
相手に理解されること
わかってもらうことに
安心を求めているだけでは
 
状況は何も変わりません。
 
わかってもらうためには
自分が何に困っているのかを
自分の言葉で
説明できるといいですね。
 
 
一緒に考えてみませんか?
 
一人でがんばって
焦れば焦るほど
遠回りになります。
 
どこかで本気の覚悟を
決める時期が必要かな?
 
トラウマからの回復に必要なことは
勇気やがんばりではなく
諦めない粘り強さと根気の良さ。
 
そして弱音を吐ける柔軟さ。
 
 
 
カウンセリングの中で
少しずつ身につけることができます。
 
一緒にお話ししませんか?
 
 
お待ちしています照れ