こんにちは。加納由絵です。
「鈍感な恥知らずになって生きる」
いつの間にか
私の信条になっているようです。
人間がつらくなる原因は
「目の前の出来事を
どういう意味として解釈したか？」が
すべてを決めています。
これは、私の相談室では
解決法をお伝えしています。
ただ、ちょっと難しいので
せっかく４ヶ月近く
がんばって心理療法をやっても
あまり身についていない方が
多いような気もしていて
まあ、仕方ないかなあと
思ったりもしています。
「出来事の意味」というのは
例えば
「ああ、もういらない！」と
相手から言われたときに
その言葉を
どういう意味として受け取るか？
どういう意味として解釈したか？
それによって
生まれてくる感情は
まったく違うということです。
「ああ、もういらない！」の意味を
「拒否・拒絶」と受け取ったのなら
それは、おそらく
悲しい、悔しい気持ちになるでしょうし
「ああ、もういらない！」の意味を
「相手の限界」だと受け取ったのなら
強引に勧めた自分に
罪悪感や申し訳なさを
感じるかもしれません。
「ああ。もういらない！」の意味を
「十分、満足です」と受け取ったのなら
「ああ、喜んでくれた。嬉しい」と
満足感や達成感を感じることでしょう。
「ああ、もういらない！」
たったそれだけの言葉を
どう解釈するかで
出来事の意味は、変化します。
いつも自分は攻撃を受けている！と
頑なに信じ込んでいる人は
どんな言葉も
トラウマのフィルターを通して
受け取ってしまうので
自分に向けられた
親切の言葉であっても
「侮辱された
バカにされた
いじめられている！」と
解釈して
一人でモヤモヤ
イライラすることでしょう。
私は、広告関連の仕事を
数年続けていました。
出演者（いわゆるキャスト）だったので
年がら年中
所属事務所からオーディションに
あちこち行っていました。
オーディションというのは
いわゆる就活のようなもので
自分の履歴の入ったbook（自分のカタログ）を持参して
オーディション会場へ行き
そこで審査を受けて
演技とか審査されて
事務所宛に結果が届く。
オーディションというのは
100件に1件通ればラッキーくらいの
結構キツイ確率なのですが
たぶん私は
この仕事を通して
自分の価値に揺らぎのない
信頼を持てるようになったと
今では思っています。
つまり、オーディションというのは
美人かどうかは関係なく
問題は、商品とキャストの
キャラクターが
どのくらいマッチするか？という
マッチングの問題なので
自分に価値がないから
選ばれなかったのではなく
自分と商品のキャラが
あわなかったのだと
出来上がりの広告を見て
「ああ、なるほどね」と
納得することができたり。
そんなことが
何百回も繰り返されるうちに
自分の価値と選ばれることは
まったくの無関係
という自信を持てるようになりました。
まあ、ついでに言うのなら
仕事は大勢の人前で
（カメラやスタッフの前で）
パフォーマンスをするのですから
ある意味
「恥知らず」にならなければ
やっていられない仕事です。
好きじゃなければできない。
この頃、私は
この仕事を気分の上では
本業だと思っていましたが
実質のところは
もうひとつ、別の仕事をしていたので
（某大学院で働いていました）ので
本業が二つある状態で
二足のわらじだったでしょうか。
二足のわらじだと
なんとなく
どっちも自分の居場所だし
どっちも自分の居場所ではない感じもするし
適度な距離感で
ちょうど良かったと思います。
この頃の
（だいたい10年くらい？）の経験で
私の鈍感力と
恥知らず力が
鍛錬されたと思っています。
完璧主義で
キレイにまとめようとするのは
完璧にこなさないと
あとで嫌な目にあうと信じているから。
鈍感な恥知らずになると
そういうのが
ホントに
どうでも良くなりますよ。
神経質って
美徳じゃないですから。
私は、自称神経質な人とか
自称敏感さんって苦手です。
鈍感な人が好き。
そのほうがお互い
とっても気楽で楽しいので。
では
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