複雑性PTSDとは「特別扱いされたい病」です*2022年1月心理療法新規枠ご予約受付中! | 大人の複雑性PTSD相談室*加納由絵

大人の複雑性PTSD相談室*加納由絵

大人の複雑性PTSD相談室です。
40代以上の「このまま人生を終わりたくない!」「あきらめたくない!」という方のサポートをしています。
複雑性PTSD サバイバー。
茶話会・講座・養成講座運営。
日々のことを書いています。

 
こんにちは。加納由絵です。
 
複雑性PTSDという単語が
今年の10月くらいから
日本でも
知られるようになりました。
 
それまで(主に昭和)までは
アダルトチルドレンとか
ACとか
発達障害とか
HSPという表現で
語られることが多かった症状です。
 
 
複雑性PTSDというと
「とても特別な大変な病」だと
誤解してしまう方も多いのですが
 
複雑性PTSDというのは
「治りにくいけど一般的な病気」です。
 
別に
特別な病ではありません。
 
では、なぜ
複雑性PTSDの人は
自分の症状が
特別なことだと
誤解してしまうのでしょうか?
 
 
理由のひとつは
 
「人は、自分の人生以外の人生を
生きたことがないので
 
自分の子供時代の経験が
とても特別なものだという信念が
強くなってしまうから」です。
 
 
確かに、親から
あり得ない虐待を受けた人は
あるでしょうし
 
それは、異例なことだと思います。
 
が、それは
苦しみという人間の心理状態の中では
ある一つの苦しみであるだけで
別に特別なことではありません。
 
末期がんの人。
 
いじめで子供が自殺した人。
 
事故で一瞬のうちに
大切な存在を失った人。
 
子供の頃から障害があり
他の人と同じように
人生を営むことができない人。
 
人には、その人その人にとっての
苦しみや悩みがあります。
 
誰にでも
その人にしかわからない
悩みや苦しみがあるのです。
 
 
ところが
複雑性PTSDの人は
 
「自分のような苦しみを経験した人は
この世には存在しないし
そうした苦しみを経験した自分は
世間から配慮されるべき存在である」
 
という信念を手放すことができません。
 
その理由の、もうひとつは
 
「子供時代の虐待は
人の尊厳(自己尊重感)を
粉々にしてしまうので
 
自尊感情を壊された子供は
大人になってからも
自己評価が低く
 
自分は誰からも
大切にしてもらえない存在で
 
簡単にいうなら
誰からも価値を認めてもらえない
雑に扱われる存在だと
思い込んでいます。
 
そして、そうした環境に対して
傷付けられた!
裏切られた!
バカにされた!
なめられた!
などの
 
憤怒の感情を抱くようになります。
 
 
これ自体が
複雑性PTSDの症状。
 
認知のゆがみだということに
気付いていない人が大勢います。
 
 
この説明をすると
「やっぱり私の気持ちなんて
わかってくれないんですよね!」と
怒りをあらわにする方は多いのですが
 
複雑性PTSDというのは
世間からすると
たくさんの苦悩の中のひとつに過ぎません。
 
別に特別扱いすることではないのです。
 
ですから
あなたが自分は特別に奇異な存在なので
世間から受け入れてもらえないと
固く信じる必要は全くないし
 
あなたが自分以外の人の苦しみに
目を向ける気持ちのゆとりがないことで
逆に問題をこじらせている可能性もあります。
 
 
人にわかって欲しいと思うのは
誰よりも
自分で自分のことを理解しておらず
自分で自分の気持ちを受け入れておらず
 
いつも、誰かのせい
いつも、何かのせいにする以外に
 
気持ちの救いを得られなかった
苦しい子供時代の経験が
 
現在の思考や認知パターンを
支えてしまっているのです。
 
 
 
以前の記事にも書きましたが
 
私は、ある時期
周囲にいる人たち
すべてから
嫌われていた時期がありました。
 
 
それは、私が周囲に対して
攻撃的な関わり方をしていた時期。
 
マウントを取らなければ
気が済まない
ウニ女バイキンくんだった時期です。
 
 
私は、人から見下されるのが
とことん嫌で
いつも偉そうにしていました。
 
陰で
「空っぽなクセにバカじゃないの?」と
嘲笑われていたにも関わらずです。
 
で、その空っぽさを埋めるために
数々の努力を必死にしました。
 
でも、埋まるはずがないのです。
 
そもそも、人が持っている器は
サイズも形もそれぞれ。
 
他人の器にあわせて
努力を続けたところで
 
それは、他人の人生で
自分のものではありません。
 
 
私は
劣等感とコンプレックスの塊のような母が
子供の頃から大嫌いでした。
 
私は、あなたの劣等感を埋めるための
道具じゃない!と
何千回思ったことでしょう。
 
でも、気が付くと
やっぱり私は
自分の劣等感を埋めるために
 
虚しい努力を続けていました。
 
「その努力、誰のため?」
「その努力、何のため?」
 
それをバカバカしいと
思えるようになったのは
 
自分の複雑性PTSDの症状を
正確に把握することができたことと
 
劣等感を埋めようと
必死になっていた
自分の浅はかさを
自分が許して受け容れてあげることが
できた頃からでした。
 
 
「人から褒められる必要など
生きているためには ひとつもない」
 
 
人から褒められなければ
生きていられない環境は
そもそも毒環境なので
居留まる必要などない!
 
それが
ハラスメントという
被害であり
 
人権侵害であるという
ごくありふれた
当たり前のことに気付くまで
 
何十年もかかりました。
 
 
 
複雑性PTSDの人が
人から嫌われる理由は
 
「嘘つきだから」です。
 
 
自分を偽るから
嫌われるのです。
 
自分を偽らなければならないほど
怖くて不安で恐ろしいのだと
正直になれば良いのです。
 
見栄を張るから
叩かれる。
 
 
それを振り払いたくて
マウントを取る。
 
負のループです。
 
 
世の中は
本当の意味で正直な人には
優しく温かいものです。
 
無防備な人は好かれます。
 
 
その環境を知らない人は
鎧を脱ぎ捨てることができません。
 
 
 
あなたが、つらいのは
それが、あなただけの人生だから。
 
他の人の幸せと
自分の不幸を天秤にかけても
意味はありません。
 
あなたの幸せは
あなたの人生の中でしか
比べることはできません。
 
 
10年前と今。
 
どちらが幸せですか?
 
今と10年後。
 
どちらが楽でいたいですか?
 
 
1月から心理療法の
新規枠の予約受付を開始します。
 
 
水曜:11時、15時
木曜:11時、15時 に
 
新規空き枠が出ました。
 
 
あなたも事前相談で
新しい人生の方向性を確認してみませんか?
 
 
心理療法・事前相談 
60分 6,600円で
ご予約受付中です。
 
ご予約は、こちらから。
 
ご予約お待ちしています。