今日は久しぶりに参加する交換会に行ってきました。今回は何も買わずにプリンスホテルのパンだけ買って帰ってきました。買いたいと思える作品がなかったので、こんな時は「来週も交換会はあるさ」と考えてせっかく来たではあるけど、同じ都内だし片道30分くらいだし潔く何も買えずに、買わずに無傷で戦略的撤退をしました。


もし、地方から来ていたら、経費をかけてこの交換会に賭けていたら無理矢理でも買わねばならないと追い詰められていたでしょう。そんな気持ちで買った作品はやはりどこか曇りがあったり、難があるものです。買わなくてもいいんだけど、やっぱり欲しい。と自分が思えるくらいのスッと入れる作品こそを買いたい。追い詰められて選択肢がない中で無理矢理買うと大体良くない。そんな作品を見せられて買わされるお客様の立場に立って考えるべきです。


「本当にこの作品を胸を張って自分の家族に勧められるか」と自分に問うた時、NOなら買うべきではない。家族に勧められないようなモノはお客様にも勧めてはいけない。自分に嘘をついてはいけない。買っても良い作品もあったけど、それは自分が想定していたより高かった。それを無理矢理落札することもできたけど、そこに税金と利益と販売管理費を上乗せした定価を考えた時、お客様は嬉しくないだろうと考えて降りた。自分の意地やメンツで買い落とすのはその場では一瞬カッコいいかもしれないが、そのツケを負担するのはお客様だ。それは良くない。不誠実だ。


何も考えなかったわけじゃない。何もしなかったわけじゃない。何も買えなかったわけじゃない。


めちゃくちゃ考えてた。考えて何もしなかった。あえて何も買わなかった。今日は買わない方が勝ちだと自分は考えた。交換会はまた来週もある。それはこの先何十年も続く。焦ることはない。


ただ、疲れた割に成果がなかった。そんな未熟な自分を罰する為にこれから筋トレをする。酷い筋肉痛になるくらいやりたい。何度考えても今日買わなかったのは正しいけど、それでも成果をうみだせなかった罰を自分に科さねばならない。もっと集中して鷹の目で探せばもしかしたら何かあったかもしれない。もっと強くならねば。


なんにせよ今日は無傷で帰ってきた。地方から来た人は頑張って色々買っていた。そうせざるを得ないからだ。都内に住み、沢山の交換会にいくらでも参加できる私らとは経費も仕入れ機会も段違いだから、今日買わねばならない事情があるのだ。私には無限に選択肢も機会もある。交換会はまたすぐある。毎週ある。だから、焦らない。本当に自分が良いと思ったものだけを扱いたい。