[佐世保警備隊]高島番岳防空砲台(南)④発電所

長崎県佐世保市高島町(高島番岳園地)

 

竣工:昭和17年4月

備砲(終戦時):89式12.7センチ連装高角砲×2、25ミリ連装機銃×1、25ミリ単装機銃×2

 

佐世保市の案内

高島番岳高射砲台は東シナ海方面から佐世保軍港上空に侵入する敵機を迎撃する対空砲台で、昭和17年(1942)4月に完成した。89式12.7cm連装高角砲2基、97式聴測装置1組、96式150cm探照灯2基を備えており、番岳山頂に砲台と探照灯、聴音機が装備され、北側の山頂にも聴音機と探照灯が装備された。

 

2基の聴音機を組み合わせて敵機の正確な位置を捉えることが97式聴測装置の特徴で、佐世保周辺に造られた高射砲台の中で唯一の装備であった。

 

太平洋戦争末期には数度の対空戦闘を経験し、昭和19年(1944)11月21日の空襲では68発を発砲、B29爆撃機1機を撃墜している。

 

 

高島の町並み

石組が素晴らしい(・∀・)

 

 

高島番岳

山頂に防空砲台がある。よくみると削れていますね、山頂部。

 

この桟橋は戦前からのもの。海軍がつくった?

 

*

港近くにある高島番岳防空砲台発電所に来た。

 

下記の引渡目録の地図はいい加減すぎてわかりにくい(が、歩いた後にみれば、ああ!と納得はするがヒドイ)。そもそも北の設備だけ書かれていて、南の高角砲台とかバッサリ抜けている引渡目録だった。

中央奥のコンクリート製建物が発電所。

屋上には換気塔、数が多い。

 

 

 

昭和33年頃まで現役だった海軍の発電所。

 

右が冷却水用貯水池、現在は防火用水。

 

 

大型の発電所!

 

 

背後の山には素掘りの防空壕がある

 

発電所職員用の防空壕

 

 

 

左手の冷却水槽は戦後のもの

 

 

入室します!

(快く許可をしてくださいました)

往時のものはもう無い、とのこと。

 

 

 

 

厠っぽい

厠だったー

 

 

 

天井が見たことがない造り

 

 

 

たいそう見応えのある重厚な発電所だった。

 

 

 

では、最後の山登りに行きます!

 

 

 

 

 

 

つづく