[佐世保要塞]高後崎砲台②棲息掩蔽部他

長崎県佐世保市俵ヶ浦町

 

高後崎砲台(こうござき)

起工:明治30年9月13日

竣工:明治31年12月31日

備砲:斯加式9センチ速射加農砲×4門(砲座2)

標高:12.8メートル

目的:湾口に敷設する水雷を掩護す

廃止:大正8年要塞整理にて廃止に分類→大正12年復活→昭和8年修正計画要領にて廃止決定/昭和10年備砲撤去(鎮海湾要塞に転用)/昭和12年2月20日全部除籍

 

出典:「現代本邦築城史 第2部 第7巻 佐世保要塞築城史」

 

 

高後崎砲台の配置図

 

[佐世保要塞]高後崎砲台①砲座、からの続きデス_φ(・_・

 

*

 

こんな激藪を猪突猛進すると、2連の棲息掩蔽部に行ける。竹に蔦が絡みつきまくっているので剪定鋏がないとスムーズな前進は厳しい。歩く距離が短いので心は折れないけど・・

 

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

棲息掩蔽部

 

 

2連

どちらの部屋も扉や窓枠は落ちてしまった。

内部も外観も同じ造り。

 

まず手前から。

『號一第』と彫られている。

扉は無いが蝶番は現存。

 

砲側庫に付けられている蝶番より重厚だ(・∀・)

 

隣室(第2号)とはつながっていない。

 

 

 

では、第2号へ

 

 

ここも「木枠+鉄板貼」の扉だったのかな?

 

 

 

 

 

出ます(・ω・)ノ

 

軍道が見えた

 

砲台はコンパクトだが激藪すぎて大変。砲側庫に扉や窓が残っているからテンション高くなって、疲れた( ̄∇ ̄)

 

 

*

軍道を門柱とは反対側、海自向後崎警備所(跡)側に進む。

 

ん?

竹藪の中に

 

立哨台?ケーブルハット?みたいなのがある。だがケーブルハット(装荷線輪装置;信号を増幅させる施設)にしては建物の規模が小さい。地中部分がよくわからないが幅1メートル、高さ2メートル未満の構造物だ。

 

 

探索する(草刈りをする)

 

背後

 

 

両横壁の穴は監視?ケーブルを通す穴?

 

装荷ケーブルは痛まないように空中か地中埋設なので、獣害のありそうな位置には露出させないはず。それとも往時は盛り土されていたのだろうか?

 

広島県大竹市に現存する逓信省のケーブルハット

横壁に穴はない

出典:私

扉付き

軍事基地で扉付きの立哨台は見たことがない(←私調べ)。沼津御用邸の立哨台は扉が付いていたが、あちらは皇室のお屋敷・・・

沼津御用邸の立哨台

 

所属を示すマークは無し

 

 

 

 

 

謎・・・

 

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高後崎砲台 1948/04/07(昭23)

桟橋付近も砲台敷地だが、海自の施設があるため立入禁止。

出典:国土地理院 1948/04/07(昭23) US-R244-103、抜粋・加筆

 

 

 

終わり。

 

 

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