[佐世保要塞]丸出山堡塁④24K砲台と左翼観測所
長崎県佐世保市俵ヶ浦町
⑥丸出山堡塁
起工:明治31年11月28日
竣工:明治34年11月10日
備砲:28センチ榴弾砲×4門(砲座2)、克式中心軸35口径24センチ加農砲×4門(砲座4)
標高:28榴→116メートル、24K→137.75メートル
目的:
①28H:港口前より枕島方向に亘る一帯の海面を射撃し、此隣堡塁と協力して砲戦をなし、その一部を以て九十九島湾を射撃し、尚時機により港口内部を射撃す。
②24K:(小首堡塁と同じ→港口前面に於ける敵艦の封鎖作業を妨げ、且つ此隣堡塁と協力して砲戦を成すを目的とし、其の軽砲を以て前進水雷を掩護す)
廃止:大正8年要塞整理にて15センチ速射加農4門に改む→昭和8年修正計量要領にて廃止決定/昭和12年2月20日一部除籍(28センチ榴弾砲×4門は演習砲台として残置)
出典:「現代本邦築城史 第2部 第7巻 佐世保要塞築城史」
出典:浄法寺朝美「日本築城史-近代の沿岸築城と要塞」、抜粋・加筆
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克式中心軸35口径24センチ加農砲
日清戦争の際、中国の威海衛要塞で鹵獲した火砲。佐世保要塞では小首堡塁と丸出山堡塁に添え付けられた。
出典:佐山二郎「要塞砲」p.194
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克式中心軸35口径24センチ加農砲の砲座①
1座1門、砲座は全て同型。
即応弾薬置場に番号が書かれている。
砲座①下の即応弾薬置場
出典:佐山二郎「要塞砲」p.194
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砲座①と②の間にある砲側庫①
砲座②
砲座③
藪の中・・・
砲座③と④の間にある砲側庫②
砲座④
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左翼観測所
砲座④の左隣に通信室/指令室の掩蔽部、その左脇に階段があり、そのまま進むと観測所がある。右翼砲台と同じ造りだが左右対称になっている。
なんと!左翼観測所は測遠機台座が壊されている(。・ω・。)
蔦と雑草でよくみえない。
観測所の円盤状のコンクリートは確認できる
小隊長/砲台長位置は見当たらず、代わりに何時の時代のものか不明だが貯水槽があった。たぶん戦後ではないかと。。
では、帰ります!
終わり
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