[呉鎮守府]足摺特設見張所⑤電探②

高知県土佐清水市足摺岬

 

足摺岬にある四国88ヶ所霊場 第38番札所 金剛福寺の北側のなだらかな山塊。通称「天狗山に昭和16年11月頃に、呉鎮守府の足摺特設見張所がつくられた。特設見張所は「戊」になり、戦後、南側の敷地の一部が国土交通省大阪航空局航空識標(VOR)跡になっている以外、野ざらしのままになっている(・∀・)

 

 

出典:国土地理院 1947/04/23(昭22) USA-M274-76、抜粋/加工

 

機銃座群から稜線を電探②に向かって歩く。

 

と・・・・、稜線にコンクリート製構造物が掘り出されていた。そんなに前では無い時に行政様?の調査が入ったようでこれはラッキー(・∀・)

 

 

同型の出入口が山側と谷側にあり、換気孔が1つ。

こちらは谷側

 

潜ってみる

 

上に上がってみる

約30センチ四方の換気孔あり(谷側をみる)

 

山側をみる

交通壕があり溜まった堆積物が掘り出されていた(^o^)

 

では山側の出入り口付近をみる

 

交通壕がL字になっており・・・

 

何やら昔の物干し台(台座)のような構造物がある

用途不明

 

 

 

 

 

 

 

この謎の施設の真下に大きめの地下壕がある。

 

出入口は10メートルほど下がった地点で、指揮所?側からI型の地下壕になり、海側はL字型構造で出入口がある。高さ幅とも約3メートルで落盤は少ない。地下指令室だったのだろうか?

 

写真を撮り忘れたのが痛恨の極み(。・ω・。)

 

*

緩やかな稜線を登っていく

標高226メートルにある平坦地。

 

電探②基礎、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

 

木の葉や堆積物を取り除くお掃除を開始。

行政様?の調査が入ったのか、堆積物は少なかった。

 

 

八角形の基礎。

アンカーボルトは8本とも現存。

 

2式1号1型の電探基礎でございます!(とのこと)

ファーザー氏「日本海軍の陸上用レーダー」を参照しております。

いつもありがとうございます!

 

出典:国立国会図書館「電波探信儀及電波探知機装備工事心得(案)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、帰りましょうかね。

 

 

電探②から指令所?への軍道がある感じ。

実際、交通壕っぽいものは幾つも確認出来る。

 

 

再訪の課題、まだあり。

陸軍の超短波警戒機陣地と絡めて行こうかな。

 

 

 

お終い。

 

 

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