[呉鎮守府]足摺特設見張所②兵舎や発電所

高知県土佐清水市足摺岬

 

足摺岬にある四国88ヶ所霊場 第38番札所 金剛福寺の北側のなだらかな山塊。通称「天狗山に昭和16年11月頃に、呉鎮守府の足摺特設見張所がつくられた。特設見張所は「戊」になり、戦後、南側の敷地の一部が国土交通省大阪航空局航空識標(VOR)跡になっている以外、野ざらしのままになっている(・∀・)

 

足摺岬には陸軍の西部航空情報隊のいくつかの電波警戒所もある。

 

出典:国土地理院 1947/04/23(昭22) USA-M274-76、抜粋/加工

 

 

航空識標(VOR)跡門が探索の基点(上の地図のG)から兵舎に向かって左の林道(やや下り勾配)を行く。兵舎跡地は楕円の平坦地で下草あり。

 

 

 

土塁側

 

貯水槽/素掘り地下壕側

日産スカイラインの廃車が朽ちている・・・

 

 

素掘り壕群

3本の内、スカイライン(廃車)の前にある掘りかけみたいな壕①以外は奥でつながっているようだが、奥は崩落していた。

 

素掘り壕①

たぶん未完成

 

 

素掘り壕③

 

 

 

素掘り壕②と連結しているようだ(崩落)

 

 

素掘り壕②

貯水槽の真下に掘られている

 

 

貯水槽

3点式濾過水槽だった。

戦後、1番大きい貯水槽の壁を削って出入口をつくり、屋根を乗せた農機具小屋に転用されていたが現在は廃墟。

 

 

 

 

では、また下に降りる

 

貯水槽から兵舎敷地を見下ろすと、便所の遺構がみえる。

 

便所

 

大便器

 

 

 

*

発電所

兵舎より数メートル低地、小川が流れる谷間の平削地にある。戦後、農家の農作業屋などに転用されたため、よくわからなくなっている。素掘りの地下壕も散見する。

 

ここにも貯水槽(発電機冷却用)あり。発電機関連の小屋は崩壊して基礎しか無い。

 

 

 

何らかの基礎(空気圧縮ポンプ?)と小さめの貯水槽

 

 

素掘りの地下壕(ほぼ埋没)

 

発電機があったとされる建屋の基礎

 

発電所を支える石垣

 

 

さらに南に更地があるが、何があったかは不明。

 

 

つづく

 

 

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