[呉鎮守府]室戸特設見張所①機銃陣地

高知県室戸市室戸岬町

 

室戸岬周辺の遺構

 

室戸は呉鎮守府第11特別陸戦隊が守備していた。

 

出典:アジア歴史センター(C08011282900) 引渡目録呉鎮第11特別陸戦隊

 

室戸特設見張所の配置図

出典:アジア歴史センター(C08011206800)「阪復」和歌山県区内接収関係引渡目録 第2復員局(①ー引渡目録ー215)

 

 

昭和16年12月:紀伊防衛隊の記録に「室戸特設見張所」の記事が初出?、

昭和17年11月:電波探信儀による哨戒開始

昭和19年11月:特設見張所(戊)の記載

昭和20年4月:25ミリ単機銃×3、13ミリ単機銃×2が配備(増強)

引渡目録の一例(複数のデータがある上に差異もある):11号電探×1、113号電探×1、123号電探×1、13号電探×2(破損)、探知機×1

 

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1972年に開業した「スカイレストニューむろと」

総工費1億2000万円で複合施設として建設されたが、1978年に廃業した。

地下:倉庫

1階:総合受付、事務所、休憩室、ゲーセン、厨房、宴会場、喫茶

2階:(吹き抜け)展望室

3階:レストラン(洋室・和室)

4階:屋上展望台

 

津呂山(室戸スカイライン山頂)に第2見張所があり、ここから南の尾根沿いに諸施設が建てられた。旧海軍望楼に第1見張所が南端のようだ。

 

写真の廃墟(スカイレストニューむろと)は、第2見張所の直ぐ南、室戸特設見張所の機銃陣地があったところに建てられた。廃墟と室戸スカイライン(道路)建設のせいで破壊され、その全容はわからない。

 

 

廃墟に向かって右回りで周囲を探索する。

 

塹壕?地下壕?機銃座?

 

 

 

 

次に、現代の電波塔の裏に回り込む。

平坦地になっており、戦後しばらくここに遺構(小屋)があったようだ。

 

平坦地を回り込んで稜線にでる

機銃座①

 

機銃座は素掘り(土嚢で固めていた?)、砲側庫らしき凹みはある。足摺岬に同型の機銃座があるが、あちらは砲側庫のみコンクリート製だった。室戸岬の機銃座は私が見ただけの範囲だが、コンクリートの類いは見かけず。

 

機銃座からの景色

 

 

戻って機銃座②に向かう。

 

それにしてもスゴイ景色だ。

廃墟ヲタが建物内を探索中らしく、足音が不気味に響く。

 

ゴミの散乱が凄まじい

 

ゴミの道を横断して土塁?を上がる。

 

機銃座②

 

 

 

砲側庫か?凹みがある

 

脱出!

 

 

せっかくなので、「スカイレストニューむろと」に潜入(・∀・)

 

2階の吹き抜け

 

4階(屋上)

 

稜線は室戸岬灯台まで続いている

 

 

 

 

つづく

 

 

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引渡目録

出典:アジア歴史センター(C08011198100) 阪警管下施設関係 軍需品集積所関係(1)

 

 

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