[高知海軍航空基地]陣山送信所壕

 

 

本土決戦に備え、高知海軍航空基地(飛行場)の北にある陣山の山麓に、総延長230メートルの発電施設も備えた地下壕を掘っている。

地下壕は4ヶ所の出入口が平行してあり(櫛型)、奥でつながっている。この地下壕は送信所指令部?につながっていた。送信所指令部?は戦後、改築されて火薬店の火薬置場になってしまった。

 

陣山

 

陣山の地下壕①〜④まであるところ

 

地下壕①

家主様がご案内してくださった。戦後、それなりのカネをかけて地下壕の隣に鉄筋コンクリート製の車庫を隣接してつくり、地下壕は農業資材置き場にしていた。だが地下壕は香美市の管轄下になり、家主様も入れなくなってしまった、とか。

 

 

 

幅・高さとも2.5メートルの地下壕

 

ズームで

 

更にズームで!

発電機類を設置するための台座が確認出来る(・∀・)

 

 

 

家主様に②〜④、指令部の地下壕について伺った。

②:崩落寸前

③:ヒビ程度だが柵で通行不可

④:戦後まもなく崩落した

この地下壕は奥の通路から送信所指令部までつながっている。

送信所指令部は戦後、火薬店が火薬などを置くために大幅に改造してしまった。地下壕はそのときに塞いだようだ。

 

ということで②と③を探索┌(* ̄0 ̄)┐

 

地下壕②

 

 

 

 

 

地下壕③

原型を留めていて、1番状態が良さそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

地下壕④

崩落後、露出部を粉砕してコンクリート片は建築資材に使ったらしい。

 

*

送信所指令部

(火薬店の火薬庫2棟)

 

旧軍の施設にみえるが、旧軍時代のものは前壁の一部だけ。鉄扉は「何処からか持ってきたものだろう」と家主様。指令部地下壕の出入口はココだった。

 

 

上からみる

 

 

地下壕の天井を削って地下壕を露出させ、ここに火薬庫を新設した。地下壕の壁が土塁代わりになるので好都合だったようだ。

 

 

 

お終い

 

 

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