[徳山海軍警備隊]深浦照聴所/特設見張所/電探所②

 

笠戸島、島の西側の稜線(高壺山から南西に延びる尾根)に、左から深浦照聴所(左翼)〜笠戸防空砲台〜深浦照聴所(右翼)と諸施設が点在する。

 

笠戸防空砲台と深浦照聴所は近くの距離にある。

これらは連携はしていたが、兵舎を含め互いに独立していたらしい。

 

 

深浦集落から「観音道」探索路を歩くと笠戸砲台と深浦照聴所へ行ける。探索路は整備されているので歩きやすいが、歩く距離が長い・・・・

 

出典:工藤洋三『徳山要港防備図でたどる周南の戦争遺跡』P.23から抜粋・加工

 

 

高壺山山頂(標高255m)に到着なり

 

 

高壺山山頂からは登山道を逸れて、山を下っていく。

(ちなみに軍道は消えているので勘で降りて行く)

 

深浦照聴所の目印はこの兵舎用貯水槽!

 

 

上部にあるのは1槽式の貯水槽

 

1槽式の貯水槽の下部にあるのが3槽式貯水槽

 

更に下ると兵舎(跡地)

基礎部がみえてきた!

 

烹炊所

 

風呂場?

 

*

兵舎から緩やかな稜線になる。

この辺りには貫通した地下壕があるが半ば崩落・・・用途不明。

 

探照灯の掩体(・∀・)

 

ん?

円形土塁式??

探照灯の掩体だ(・∀・)

 

草が生えていないところはコンクリート。

大きな円盤形のやつだが、土や枯れ草を取り除く体力は無し。

 

探照灯のアンカーボルト、みつけた(・∀・)

 

設置されていたのは

96式150㎝(陸用)探照灯、固定式200V

仰角100/俯角10

有効照射距離(対単機)6,000m/最大有効照射圏5,000m

重量1.75トン

出典:工藤洋三『徳山要港防備図でたどる周南の戦争遺跡』P.29から抜粋

 

探照灯と指揮所の間に円形の穴があった。

ファーザー氏によれば「電探基礎がある。形状から11号電探の基礎である(写真写りが悪すぎるが、八角形)」とのこと。でもこれは機銃陣地っぽくもあるので、電探ではないかも。次回、行くことがあれば・・・の課題(。・ω・。)

 

電波探信儀2式1号1型が設置されたが、これは昭和19年9月に広島県呉市の灰ヶ峰から移設されたもの。

 

つづく

 

目次(陸軍①)★★目次(陸軍②要塞以外)★★目次(海軍)★★目次(その他)