[内之浦臨時要塞]大塚山拠点

鹿児島県鹿屋市串良町有里2918-1

 

出典:戦史叢書57巻 本土決戦準備<2> -九州の防衛-』(防衛庁防衛研修所戦史室)付図第4「第86師団(大隅集団)の志布志湾沿岸における配備計画図(昭和20年8月頃における)」、抜粋・加工

 

串良町の一面に広がる畑地帯に突き出した海抜108.9mの小高い丘。頂上からは志布志湾や遠くに霧島連山、開聞岳など360度の展望。大塚山は鹿屋平野の北側に位置し、陸軍(鹿屋地区隊管轄下)の41式山砲の穹窖砲台が2基、大塚山から南に続く斜面に92式70ミリ歩兵砲(推定、穹窖砲台)が2門が設置されている。

 

鹿屋平野には志布志湾側から、串良・笠野原・鹿屋と3つの海軍航空隊基地(飛行場)があった。本土決戦が現実のものになると、陸海軍が協力して本土防衛を行っている。なお戦史叢書の地図には大塚山には観測所(監視哨)のマークは無い。

 

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大塚山公園

大塚山は戦後、展望台が設置され『大塚山公園』となった。

戦跡など遺構はほぼないが、斜面をみると地下壕などが発見できる。

 

展望台の下に穹窖砲台!

閉鎖されているけど・・・

 

 

 

出入口・・・探す

 

ありました(・∀・)

 

 

潜入したいところではあるが、出口(砲口)が閉鎖されているので、まあ、断念した。

 

41式山砲の穹窖砲台は2つあるが、みつけられたのはこの1基のみ。ちゃんと探せばみつけられるように思う。下記の写真のコンクリート遺構(土台)も、何だか怪しい。

 

時間が無かったので大塚山から南に続く斜面に92式70ミリ歩兵砲(推定、穹窖砲台)が2門は探していない。

 

 

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