[西部軍]マンホール

場所は福岡市中央区警固1-1-10付近

 

薬院六つ角、雑居ビルの出入口前の歩道に風格のあるマンホールがある。マンホールの周りは石材で縁取られている。

 

 

日本陸軍工兵隊を表す「M」

西部軍を表す「西軍」

 

日本陸軍の西部軍のマンホールだ(・∀・)

 

 

西部軍

昭和15年(1940年)8月、防空を主任務としてきた西部防衛司令部を廃止して、新たに中国地方、四国、九州を管轄する西部軍が編成された。昭和20年2月に第16方面軍の編成により廃止するまで続いた。

 

水道のマンホールなのか、電力・通信ケーブル用のマンホールなのか不明。

戦前、長距離電話の電話回線は装荷ケーブルで敷かれていた。100キロ前後に中継局を設置し、中継局間は1.83キロごとに装荷線輪装置を置いた。装荷線輪装置は架空装荷コイル用櫓(電柱のようなもの)または地下式(マンホールを置く)で、いずれも設置が難しい場合はケーブルハットを設置する決まりがあった。

 

このマンホールは蓋に西部軍のマークがあることから、軍用電話回線はケーブルを地下に埋設して、マンホールがある所の地下に装荷線輪装置を設置したのではないか?軍用電話なので逓信省マークは付けなかった・・・・私見です!

 

ちなみに、日本と満州間で長距離電話が可能になった頃には、無装荷ケーブルが開発されて1.8キロ毎に装荷線輪装置を置く必要はなくなった。

 

 

旧軍関係のマンホールは、基地内や学校、田舎では現役だったりするが、都会で現存しているのは珍しい。

 

 

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