[沖縄戦]具志頭陣地壕(クラシンジョウ壕)②陣地壕②
沖縄県島尻郡八重瀬町具志頭須武座原地内
具志頭城跡の琉球石灰岩の岩山、港川に面する側面部分に構築された陣地壕。
琉球石灰岩の谷間にある自然壕とそれを拡大構築した壕で構成されている。
出典:『沖縄県戦争遺跡詳細分布調査1 : 南部編』P.89より、抜粋・加工
自然壕は全長約150メートル、ここには烹炊所、石積みで囲った区画部分が数ヶ所ある。
自然壕は東西に貫通しており、長さは約80メートル。
自然壕の中央部に北に伸びる2本の人口壕が掘られている(後述)。
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自然壕、東の出入口から入る。
案内図のとおり、開口部(坑口)は至近距離に2ヶ所あり。
正面の奥にみえるのは「石垣」
用途不明
石垣の内部。特筆するものはない。
衛所だったのか?
戦後、ここでBBQなど火を使ったのだろうか?
黒く煤けているが、米軍による火炎放射器の煤とは違う気もする。
石垣で長方形の低い壁をつくっているが、中は何もない。
用途不明、衛所?
西へ進む。しばらくは何もない。
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東南に貫く自然壕、北に伸びる(南北)の人工壕との交差点
人工壕については後述
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先を急ぐ
2つめの人工壕を過ぎる
西側の出入口
朽ちたビニールシート・・・・
西側の出入口を出たら、眼下に港川方面がみえる
そして真下に立派な道路があるじゃないの・・・
戻りマス
あ、西側にある石垣はコレかな?
2本の人工壕の間にある平削地
不自然なくらい平なので人為的な工事だろう
脱出!
つづく
参考資料
沖縄県立埋蔵文化財センター 2001 『沖縄県立埋蔵文化財センター調査報告書5:沖縄県戦争遺跡詳細分布調査1 : 南部編』
防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書 沖縄方面陸軍作戦』
防衛庁防衛研究所図書館蔵「陣中日誌 第八十九連隊第二中隊」
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