[沖縄戦]沖縄方面根拠地隊司令部壕(海軍司令部壕)①

沖縄県豊見城市字豊見城236

 

74高地の丘の直下に、沖縄方面根拠地隊(以下、沖方根と称す)の司令部壕があるが、この丘は琉球王朝の見張り台(火番森)があり、軽く百年前後は経つであろう古くて大きな亀甲墓がいくつかある。

 

 

亀甲墓は戦時中、民間人の防空壕になったり、陸海軍の防御陣地(トーチカ的な使われ方)になったりした。亀甲墓に誰が潜んでいるのかわからないため、米軍はひとつひとつ調べ、開口部を封印していった。

 

出典:図説沖縄の戦い、P.62より抜粋

 

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豊見城74高地の機銃陣地

 

とある亀甲墓。

地元のおじい氏からの情報「あそこに海軍(=沖縄方面根拠地隊)の機銃陣地があるよ」で行ってみた。

 

現在、当該亀甲墓の開口部は封鎖されているが、この墓は機銃陣地の一部にされた。墓の開口部が銃眼になったのではなく、墓は兵員待機所、弾薬置場など多目的な部屋として使われた、とのこと。機銃座は亀甲墓の隣の斜面にあり、ここを平削して整えられたつくられた。

 

 

亀甲墓の隣にある機銃陣地

理由はわからないが、剪定された木の枝や葉が半円形に堆く積まれている。障壁が残っているか否かわからない。この積まれた山をこれを掻き分けるとストーンと降りられる。たぶん銃座があるところ、ここもゴミが堆積している。

 

堆積物の山を登ると空間がみえた。

白い発泡スチロール箱辺りが銃座だろうか。

 

墓に隣接するところ、開口部を発見!

おじいが言っていたとおりだ。

 

 

開口部は根や土砂などで狭まっているが、入室可能。

「この穴は隣に陣地を造る時に開けられた。墓までのトンネルだ」と、おじい氏談

 

 

 

あまり屈まず歩ける広さ。

 

以後、場所が場所だけに写真は割愛します・・・・

 

合掌

 

96式25ミリ高角機銃:ガス圧作動方式対空機関砲)

 

 

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