[大湊警備府]葦毛崎海軍電探基地①マイルポスト

 

昭和16年12月:大湊防備隊鮫角特設見張所を設置

昭和18年:電探基地となり対空警戒のため2式2号電波探信儀1型を設置

昭和19年:兵員22名体制に増員(1個小隊)

出典:八戸地域の戦時遺構に関する研究、P.50より抜粋

 

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赤丸=電探基地、兵舎=緑、青丸=マイルポスト

出典:国土地理院1948/04/29(昭23)USA R272 92

 

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マイルポスト

船の速度を計測するための施設(標識)。2本のマイルポスト(柱)を平行に立て1セットとし、船(海上)からこの2本が重なって見えたときにスタート、1 seamile(海里)=日本では1,852m離したもう1セットのマイルポストが重なって見えた時をゴールとして、この間の通過時間を計測して、船の速度(ノット)を割り出す。1ノット=1時間に1海里進む早さ。回転性能などを確認するのにも使われたようだ。

 

八戸の海岸には1マイルの間隔で5本建っていた。2本1セットで2組必要で、葦毛岬に2本1セット、鮫駅の南の丘には3本立っている(立っていた)。3本あるのは船舶によっては見えないこともあるため予備で1本増やしている。現在は葦毛岬付近の2本1セットが残る。施主・竣工とも不明。

 

現存するマイルポスト(柱)は、葦毛崎海軍電探基地に近い葦毛岬に1本、鮫角灯台付近に1本ある。

 

 

(AとBは現存、CDEは消滅)

 

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鮫角灯台付近にあるマイルポスト

 

 

マイルポスト上部の釘。

葦毛崎海軍電探基地に由来した何らかの機器類が付けられた、との話もある

 

 

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鮫角灯台

初点灯は昭和13年(1938年)2月16日。

光到達距離は19.5海里(約36km)、白色塔形コンクリート造り。

 

 

 

灯台の防空壕?

 

 

 

 

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葦毛岬のマイルポスト