[三菱重工熊本航空機製作所]米田地下工場
熊本県山鹿市小原付近
昭和17年6月頃、三菱重工業は陸軍航空本部の命令により、熊本市内の健軍地区に官設民営(カミタ)の熊本航空機製作所(第9製作所)を起工した。生産された航空機は4式重爆撃機「飛龍」で敗戦までに46機(42機説もあり)。
戦況の悪化、空襲の激化で昭和20年6月頃から、第二次疎開として県内に半地下・地下工場がつくられた(掘られた)。米田工場もその一つで疎開工場の中では第二次最大規模。ここでは工作機械を生産した。
地下壕は長岩横穴古墳群にある。
出典:くまもとの戦争遺跡, P163より加工
どうやら地下壕(地下工場)は5本掘られたようだが、完成したのは1号壕のみ。所在が明確な1号と2号と5号に行ってみた。
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1号(小原大塚)
出入口は1つのみ?
素掘り
全長86m
入口〜30mの導入部は幅3m×全高2.5m
工場部は幅は同じ、全高が4.2m
道路より数メートル上の坑口がある。
地下壕の構造はI型
岩盤がしっかりしているためか、保持工やコンクリート補強は一切無し。かがまず歩ける。
最奥
戻りますか。
素掘りだが壁が美しい。
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4号壕(長岩)
低地にあるためか、水溜まり、坑道内の湿気はハンパない。未完成らしい。
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2号壕(長岩)
低地にあるためか、水溜まり、坑道内の湿気はハンパない。未完成らしいが規模はまあまあ大きい。
最奥
戻ります
入口近くの分岐点。
写真左の坑道は数メートルで行き止まりだが、幅も高さも十分にある。
古墳の出入口はトーチカの銃眼のような段々の掘り込み。逆ならトーチカ認定しちゃうかも?