[原田菅原神社]乙式1型偵察機2翅プロペラ

熊本県人吉市下原田17

 

 

 

昭和3年(1928年)頃、若竹叉男陸軍中尉が奉納。

乙式1型偵察機(Salmson 2型)2翅プロペラ

 

フランスのサルムソン社が開発した単発複葉複座の偵察・軽爆撃機を、日本陸軍が大正8年(1919年)にフランス航空教育団(フォール教育団)の教材用としてまず29機が輸入され、陸軍サ式二型偵察機として制式採用、大正10年に更に51機を輸入し乙式一型偵察機と改称した。

 

陸軍では本機の国産化に着手し、修理という名目で大正9年末に国産1号機を完成させた。その後航空補給部で約300機の生産を行った。陸軍はエンジンのライセンス製造権は取得していたものの機体の製造権は取得しておらず、後に特許権侵害としてサルムソン社から抗議を受ける(最終的には、川崎造船所飛行機部が間に立って両者を和解させた)。

 

川崎造船所飛行機部はエンジン・機体両方のライセンスを取得し、陸軍からの国産化の指示を受けて大正11年〜昭和2年までに約300機生産した。日本における総生産機数は約900機(600機説あり)、当時としては記録的な生産数であった。

 

昭和3年に八八式偵察機が登場するまで主力偵察機として活躍した。

 

 

 

 

 

裏面に刻印等があるようだ。

 

 

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朝ご飯は人吉温泉の宿で