海軍第313設営隊の地下壕群①

宮古島市熱帯植物園

空古島市平良東仲宗根添1166-286

 

海軍第313設営隊は昭和19年10月に、宮古島内において軍事作戦に係る陣地の構築を開始する。陣地を構築したのは大下海軍技術大尉が統括する第2中隊第1小隊で、陣地壕の専門家集団だった。

 

 

熱帯植物園の北側、東西方向に連なる独立丘陵の麓に34カ所の壕口が確認できる。また西隣の宮古少年自然の家敷地内にある低丘陵にも6カ所の壕口が確認できる。壕の構造は様々。これらの壕は全て石灰岩を掘削して構築している。火薬とコンプレッサーが支給されていたので、これらを使用したようだ。

 

*

34壕ある独立丘陵から、この一帯の地下壕群で唯一、丘陵を東西に貫通して掘られているものを潜入した。

 

総延長約500メートル(・∀・)

 

 

 

植物園側(南東)に壕口が並列に3ヶ所あり、丘陵の反対側(北西)は壕口が1ヶ所。

 

出典:沖縄県立埋蔵文化財センター調査報告書第30集「沖縄県戦争遺跡詳細分布調査 (V) 宮古諸島編」、p.30に加筆・切り取り

 

 

植物園側、壕の入口に看板が立つ壕口「イ」から潜入する(・∀・)

 

壕の幅は3〜7メートル、高さは約2.5メートルとかなりの規模。

余裕で立って歩ける。ゴミ無し。

 

図①から②に向かう

 

発電機があった部屋か?

見にくいが、室内の床は削平で枕木を嵌めたような痕跡あり

 

空気孔を有する小部屋がチラホラ

 

3つ並列する壕口の「ア」を内側から見る

 

 

③から「ウ」へ

 

 

「ウ」が見えた

 

「ウ」から④へ

坑道がいきなり狭まる(赤丸のところ)

 

登る!

 

少し屈んで歩く

 

 

壕「エ」がみえてきた

 

脱出(・ω・)ノ

 

全て素掘り、コンクリート補強がされている壕はなかったが、琉球石灰岩など頑丈な層なので不要だったと思われる。それにしても大規模な地下壕だった(@_@)

 

 

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