[広島湾要塞]包ヶ浦弾薬本庫(宮島地区)

→広島陸軍兵器補給廠包ヶ浦分廠

 

厳島(宮島)東〜大奈佐美島の間にある4つの砲台、宮島(厳島)西〜本土(大野浦)の間にある1つの砲台のための弾薬本庫。広大な敷地内には火薬本庫、火具庫、弾薬庫、弾丸本庫、装薬調製所、炸薬填実所、兵器小修理所、兵舎、糧食支庫などがおかれていた。

 

広島湾要塞廃止後は広島陸軍兵器補給廠包ヶ浦分廠が使用。還送弾薬処理、弾薬調整貯蔵などの用途で使用していたようだ。

 

 

宮島口フェリー港から包ヶ浦に向かって市道43号線を歩くと杉之浦地区に出る。43号線は新道と旧道に分かれるので旧道を行く。切通、明らかに門柱(倒されて路肩に置かれている)、そしてトンネル。

 

切通の手前から包ヶ浦弾薬本庫の敷地だったのだろう。トンネルはコンクリート製。広島陸軍兵器補給廠時代のものか、戦後に改良されたのか、よくわからぬ。

 

 

 

 

 

直進すると海岸線に出る。ここが包ヶ浦地区だが突き当たりを左折すると、旧軍の繋船場(桟橋)の遺構、たぶん戦前のものではないか?と思われる倉庫っぽいものがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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では突き当たりの三叉路を鷹ノ巣方面(突き当たり右折)に、海岸線を歩く。山側に地下壕を散見するようになる(大半は封鎖)。

 

 

 

 

 

 

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また門柱がある。

ここから宮島包ヶ浦自然公園のようだ。

 

 

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ここにも繋船場(桟橋)がある

 

海岸付近には繋船場以外に遺構はないようだ。少し内陸部に入ってみると小川?の護岸や橋は往時のものと見受ける。

 

 

この広場には兵舎があったのかもしれない。

 

 

奥へ奥へと進む舗装道がある。分岐点近くに産廃業者?の敷地があり、敷地を避けるように獣道を登ると、広島陸軍兵器補給廠時代の用途不明のコンクリート製建物がある。

 

 

 

 

部屋は3室。

扉1つが1区画になっている。

 

両端は狭い部屋だ。

 

中央扉の奥は広い部屋で、内部に仕切り壁があり仕切り毎に窓がある。

 

 

 

裏へ回ってみる

 

鉄窓(外)と木枠の窓(内)の構成だったようだ。

 

 

 

 

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弾薬庫の基礎、と言われる、円柱の基礎石が整然と並ぶ遺構もあったが、写真を失念した。

 

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