大砲を奉納する廣瀬大社

奈良県北葛城郡河合町

 

 

廣瀬大社の参道には、先の笛吹神社(葛木坐火雷神社/奈良県葛城市笛吹)同様、日露戦役(日露戦争)でのロシア軍大砲の鹵獲品が奉納されている。

 

 

 

 

 

「戦利兵器奉納の記:是れ明治378年役戦利品(中略)明治40年3月陸軍大臣寺内正毅」

 

 

 

 

廣瀬大社(と笛吹神社)に奉献されているのは。ロシア製の「1877年式6インチ(152.4ミリ)攻守城砲」。

 

 

廣瀬大社の火砲は砲身の先が吹き飛んでいる。

 

 

 

日露戦争後の明治42年6月に政府より証明書付きで奉献された。

 

 

日露戦争後、鹵獲したロシア帝国軍の火砲(約千)や砲身、大砲の弾薬など、調査研究後に日本各地の神社に奉納されたり主要施設に贈られた。だが大東亜戦争の終盤にはその大半が金属提出として上納され、終戦後の軍国主義シンボルの撤去運動で、ほぼ当時のままの姿を保っているのはきわめて珍しい。

 

 

同じ型のものが笛吹神社(奈良県葛城市笛吹)にも置かれているが、笛吹神社の大砲はほぼ完全な姿だった。

 

 

廣瀬大社

奈良県北葛城郡河合町大字川合99