大砲を奉納する笛吹神社

奈良県葛城市

 

 

笛吹神社(葛木坐火雷神社)の境内には、日露戦役(日露戦争)でのロシア軍大砲の鹵獲品が奉納されている。

 

 

 

「この大砲は日露戦役の記念として、明治四十二年六月に政府より当神社へ奉献された露国製加農攻守城砲で、昭和五十一年春に今上陛下御在位五十年を記念して有志の寄進により車輪を修復した」

 

 

笛吹神社に奉献されているのは。ロシア製の「6インチ(152.4ミリ)加農攻守城砲」

 

 

日露戦争後の明治42年6月に政府より証明書付きで奉献された。

 

 

日露戦争後、鹵獲したロシア帝国軍の火砲(約千)や砲身、大砲の弾薬など、調査研究後に日本各地の神社に奉納されたり主要施設に贈られた。だが大東亜戦争の終盤にはその大半が金属提出として上納され、終戦後の軍国主義シンボルの撤去運動で、ほぼ当時のままの姿を保っているのはきわめて珍しい。

 

 

 

大砲の描かれた開運絵馬

 

 

同じ型のものが廣瀬神社(奈良県北葛城郡河合町)にも置かれているが。廣瀬神社の大砲は砲身の先が吹っ飛んでいる。

 

 

笛吹神社(葛木坐火雷神社)

奈良県葛城市笛吹448