雲辺寺原演習場の監的壕

香川県観音寺市

 

1901年(明治34年)、雲辺寺山北麓に、陸軍第11師団の山砲射撃場「雲辺寺原演習場」が設立がされた。

 

 

現存する建屋は監的所2、射撃・弾着を観測する展望台1

 

発射台は現在の萩の丘公園付近だが、こちらは遺構はない。

 

 

「雲辺寺ヶ原史跡広場」として案内板も駐車場もある監的所①は、雲辺寺ロープウェイ山麓駅(四国霊場66番札所の雲辺寺)の近く、山麓駅に行く道路沿い右側にある。

 

 

高さ300センチ、コンクリート厚は50センチ。天井が円い円筒形で裏に出入り口あり(出入り口側は垂直)。

 

 

陸軍立野原演習場の丸山監的壕(立野原監的壕)

 

に似ている。あちらは内部の立入を禁止しているが、こちらはオープンだ(・∀・)

 

 

覘視口(監視窓)は外寸が幅416センチ×高さ22.5センチで、内側に狭まっていき、内寸は幅173センチ×高さ5センチになる。

 

 

室内をみると覘視口の真下に台があったようだが、これは削り取られている。

 

 

 

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監的所②は①の北約1キロの蒜山原地区のミカン畑の斜面にある。

 

 

長方形の建物で幅は約12メートル×高さ4メートル以上。

覘視口は2つ。

 

 

 

 

出入り口も覘視口(監視窓)も正面にのみ、ある。

 

出入り口は向かって右側の覘視口の下にある。戦後、土地所有者が「使いやすいように覘視口と出入り口の間にあるコンクリートを金槌で破壊した」と農作業中の爺様談(図体はデカいがあまりモノが入らない!と憤慨w)。

 

 

 

 

室内をみると覘視口の真下に台があったようだが、これも削り取られている。

 

 

 

覘視口(監視窓)から外を見る。

 

 

 

こちらの監的所は正面以外は土に埋めるタイプのようだが、向かって左側には付属する部屋がテラスがあったのか、壁面が破壊されている。

 

 

 

監的所②の敷地は整地作業中で、どうやらソーラーパネルを設置するっぽいw