海軍宗谷防備隊の野寒布電探見張所

 

ノシャップ岬(野寒布岬)の稚内丘陵には、稚内分屯地(陸自、海自、空自や情報本部が共同使用)がある。小高い丘にはレーダー群がみえるが、よーーーーく目をこらすと、最北端には海軍電深見張所(台座跡)がみえる。

 

 

ここは1918年(大正7年)に設置された海軍の稚内通信所(のち、海軍宗谷防備隊の野寒布電探見張所)の跡地。

 

 

旧軍時代は97式水中聴音機沿岸用×5基、配備されていた。観測機(測距儀)や探照灯も設置されているはずだが、現存しているかは不明。

 

 

1945年(昭和20年)10月に米軍の稚内市内駐屯開始。1952年(昭和27年)4月から米軍稚内航空基地隊として、米軍業務が閉鎖する1972年(昭和47年)6月30日まで陸自・空自とともに駐屯していた。海自が稚内分屯地に創設されるのは米軍撤退後。

 

 

野寒布電探見張所

ノシャップ公園からよーくみえるが、日本海側に回り込んだ方がより良くみえる。