試験中の吐き気で入試に失敗!メンタルを回復させる親子の食事とは?【受験専門の心療内科】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

試験中の吐き気で入試に失敗!メンタルを回復させる親子の食事とは?【受験専門の心療内科】

【受験専門の心療内科】受験生の吐き気を治す親子の食事とは?

⇒「はき気・食欲不振(試験当日)はこちらから!

 

  

 

 

 

受験の心療内科

 

受験生の吐き気を治す!親子の食事の神経効果

 

 

 

 

テストを受けるときは誰でも多少は緊張するものですが、それで吐き気を感じる受験生は、合格を勝ち取るために、ただちに対策が必要です。

 

 

吐き気は、単に不快だと言うだけの問題ではありません。

脳の扁桃体と呼ばれる部分が暴走を起こしていることが多いのです。

 

その悪影響で、吐き気が出るだけでなく、問題を解くための思考力や判断力も連動して低下してしまっていることが 、最新の脳医学の研究で解明されてきました。

この作用によって、試験中に実力が発揮できなくなってしまい、学力があっても入試に落ちる危険性があるのです。

 

 

ただし、こうした症状は、家庭での食事の仕方を改めることで、かなり改善できます。

さらに、正しい食事のとり方を受験生だけに押し付けるのではなく、ご家族がみんなで一緒に取り組むと、さらに改善効果が高まることがわかっています。

 

 

ご家庭で食事をとるときに、どのような点に気をつければ、脳の扁桃体の暴走を抑えられるのか?

具体的には、ご家族は、どのように食事に取り組めばいいのか?

 

受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに、わかりやすく解説します。

 

 

 

 

 

 

試験中の吐き気で入試に落ちる理由とは?

 

試験を受けているとき、緊張して吐き気がした経験がある受験生は、それが、たとえ軽い吐き気であっても、油断しないでいただきたいです。

 

「吐き気なんて我慢するればいいんだ・・・」と思っている人も多いようです。

 

でも、受験生にとって本当に怖いことは、単に不快だということではありません。

 

脳が、試験の問題を解く能力を低下させている危険性があるということが最大の問題なのです。

 

 

原因は脳の扁桃体の過剰な刺激!

 

吐き気がする最大の要因は、脳の中にある扁桃体という部分で、不安感が過剰に作られているためです。

 

そのため、胃が食べ物を消化するための胃液の分泌や、蠕動運動という活動が困難になります。

 

そこで脳は、だったら、いっそうのこと、嘔吐することで胃の中を空っぽにしておけばいい・・・と判断するわけです。

 

 

ただし、受験生にとっては問題はそれだけではなく、扁桃体の過剰な活動によって、脳内の背外側前頭前野という部分の活動が低下してしまっていることです。

 

これが、学力があっても入試に落ちてしまう元凶となるのです。

 

 

入試の本番で最大化する脳の機能低下!

 

脳の背外側前頭前野は、ワーキングメモリーという思考力や判断力を生み出す上で中心になる機能を担っています。

 

この能力が低下するため、試験の点数は、本来の学力よりかなり低下してしまうわけです。

 

 

模擬テストで、ほんの少し吐き気を感じた程度の受験生は、そのときは脳内で生じた問題はわずかかもしれません。

 

しかし、大半の受験生が、本番の入試に臨むときにプレッシャーを感じて、模擬テストの時よりはるかに大きなストレスを抱えます。

 

 

その結果、多くの受験生が、模擬テストとは比べ物にならないほど脳の機能低下は激しくとなるのが一般的です。

 

場合によっては頭が真っ白になって、白紙で提出することになる受験生もいます。

 

そうならないよう、受験生ご本人も受験生の親御様も、今から対策を講じていただきたいです。

 

 

吐き気で入試に落ちる危険な食事習慣とは?

 

このように脳の扁桃体の暴走によって試験の日に吐き気を催す受験生には、いくつか、原因となる間違った食事の仕方をしているという共通点があります。

 

ぜひ、受験生や親御様は、今すぐ、セルフチェックをしていただきたいです。

 

 

【吐き気で入試に落ちる危険な食事習慣】

 

①朝食を食べていない。

 

②朝食は流動食など噛まずに食べられる食事しかとっていない。

 

③朝食や夕食を家族と一緒にとっていない。

 

④食事中に食べている料理の味や香りについて、家族と話すことがない。

 

⑤食事中に家族を表情などをよく見ながら談笑することがない。

 

 

家族との食事が受験生の脳に及ぼす効果とは?

 

①と②の朝食の取り方は、とても大事です。

 

これについては、後ほど、「朝食トレーニング」という、受験生の脳と心の状態を簡単に回復させることができる朝食の取り方をご紹介します。

 

ここでは、まず、家族との食事がなぜ重要なのか、メンタル医学の研究結果を踏まえ、解説しましょう。

 

 

実は人間の消化器官は、もともと、家族と一緒に食事を取ることを前提に発達してきたものです。

 

先史時代の遺跡を分析した研究でも、ほぼ例外なく、家族がともに食事をとっていたことが証明されています。

 

 

また、胃の働きを分析した研究でも、一人で食べるときより家族とともに食べたほうが、胃液の分泌や胃の蠕動運動など、胃の働きが改善することがわかっています。

 

さらに、こうした状態が家族との食事で繰り返されることにより、脳の扁桃体の活動が穏やかになり、それによってストレスを受けても暴走しにくくなる効果があるのです。

 

その結果、入試の本番という極めて緊張感の高まる状況でも、脳が正常に働き続けてくれるわけです。

 

 

家族の表情を見ながら食べるとストレス緩和!

 

ご家族と、ただ一緒に食事を取るだけでも一定の効果はありますが、さらに、ご家族の顔をよく見ながら食事をとると、その効果がさらにパワーアップします。

 

表情を通してコミュニケーションをとると、食事によるストレス緩和作用が、よりいっそう高まってくれるからです。

 

また、こうした食生活をしている家族は、うつ症状がでにくく、また、勉強や仕事でも、しっかり集中力が高まることがわかっています。

 

それは、脳の扁桃体の活動が健康な状態を維持できているためです。

 

 

人間の遺伝子に刻み込まれたメンタルの秘密!

 

もともと人類は、バンド(小規模家族集団)とよばれる単位で、大自然の中でくらいしていました。

 

私たちのメンタルに影響を与える遺伝子は、バンドの時代のライフスタイルに適応するように進化していることが進化心理学の研究で解明されています。

 

だからこそ人間のメンタルは、辛いことがあってストレスが高まった場合に、家族で食事を取るときに、お互いに顔を見ながら談笑することで、ストレスを一気にリセットできる仕組みが進化したのです。

 

いつ肉食動物に襲われるかもしれない当時の生活に脳も心も負けなかったのは、家族との食事も一定の効果をもたらしていたわけです。

 

それが、遺伝子を通して現代人のメンタルにも受け継がれているのです。

 

 

受験生に食事の味や香りを尋ねよう?

 

受験生の親御様に、ぜひ、実践していただきたいのは、今、食べている料理について、味や香りがづなのか、受験生に尋ねるということです。

 

慌ただしい生活をしている受験生は、食事なんて、ただ、胃に流し込んで栄養素を補給できればいいんだと思っている人が少なくありません。

 

しかし、レントゲンで胃を撮影しながら食事をとっていただくと、味や香りを意識しただけで、食べる前なのに胃が動き出す様子がわかります。

 

逆に言えば、味や香りを意識せずに食事をとることは、胃にとっても脳の扁桃体にとっても、とても不自然なことをしているということです。

 

その積み重ねが、入試の最中の吐き気と、扁桃体の暴走による思考力や集中力の低下に結実するのです。

 

 

 

機能性ディスペプシア(Functional dyspepsia)とは?

 

 

主に心理的な要因で吐き気や胸焼けがすることに対し、数年前に、機能性ディスペプシア(Functional dyspepsia)が正式な病名として認められました。

 

これは慢性的な症状に限って使用される病名で、試験のときだけ一過性の吐き気がする場合は、機能性ディスペプシアの診断基準を満たしません。

 

ただし、入試のときに一過性の症状として吐き気などが起こる場合も、脳の扁桃体で起こっている現象は、ほぼ同じだということがわかっています。

 

試験のときに吐き気がするというのは、ただ不快だという、それだけの話しで済ませてはいけないということです。

 

 

入試の予防に役立つ朝食のとり方!

 

先ほど少し触れた、朝食の取り方を工夫する「朝食トレーニング」によって、入試の吐き気を予防できるということも、機能性ディスペプシアの研究から明らかになってきたことです。

 

また、朝食の様子をご家族が観察したり、ご自分でセルフチェックを行うと、機能性ディスペプシアの危険性はある程度、判断できるのです。

 

 

「朝食トレーニング」はどのように行えばいいのかを含め、詳しくは、私のクリニックのホームページのうち、このことを解説した「はき気・食欲不振(入試当日)」のページをご参照ください。

 

 

冒頭だけ、こちらのブログでもご紹介しておきますが、吐き気がした経験がある方は、必ず、ホームページを見てください!

https://www.akamon-clinic.com/はき気・食欲不振(入試当日)/

 

  



 このページの要点は? 

 ✓  入試の当日に、はき気、むかつき、食欲不振を起こすのは、「受験FD」の症状です!

 

 ✓  機能性ディスペプシア(Functional dyspepsia:FD)は、正式な病名として認定され、今、医学界で注目を集めています

 

 ✓  胃の不快な症状がある場合は、脳機能が悪化することにより、問題を解く能力も低下してしまう危険性があり、合格のためには脳の扁桃体の状態についても注意が必要です!

 

 ✓  朝食の様子をご家族が注意深く観察すれば、受験生のメンタル面の状態を、ある程度は把握できます

 

 ✓  朝食の食べ方を工夫することで「受験FD」を改善・予防できるほか、FDの症状を軽減する効果が研究で実証された食品もご紹介します!

 
 

 ポイント! 


入試の当日に、はき気、胃の痛み、むかつき、食欲不振など、不快な症状がでてしまい、入試の本番で実力が発揮できなかったという受験生が、弊院には多く訪れます。

受験生もご家族も、その悔しさは容易なものではなく、問診していて、こちらも涙が出てくることがあります。

 

ただし、受験の合否に関して本当の問題は、胃に不快な症状が出たとき、脳の働きも連動して悪化している場合が多いということです。

 

 

続きを読む ⇒ 本郷赤門前クリニックホームページ

 

 

「はき気・食欲不振(入試当日)」

https://www.akamon-clinic.com/はき気・食欲不振(入試当日)/

 

 
 
 
 

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