受験生の無気力は朝食を変えれば治る?メンタル医学が教える最強の献立と朝食の取り方 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

受験生の無気力は朝食を変えれば治る?メンタル医学が教える最強の献立と朝食の取り方

 

受験の心療内科

 

受験生の無気力を治す朝食の献立とは?【受験無気力症候群】

 

 

 

 

受験生が気力を失って勉強ができなくなってしまう「受験無気力症候群」が増加しています。

 

原因はいろいろ指摘されていますが、中でも重大なのが、メンタルが成熟していく思春期にスマホやゲームなどのデジタル機器の刺激が脳への悪影響と言う形で表面化しているためです。

 

 

その対策として、受験生のご家庭では、朝食の取り方を見直していただきたいです。

 

朝食は脳内の意欲の中枢への作用が大きく、「受験無気力症候群」の予防や対策にも、とても重要です。

 

 

朝食を取らないのは論外ですが、朝食に何を食べるか、献立の選び方にも注意を払ってください。

 

脳に届く栄養素や腸内環境への影響によって、脳内の意欲の中枢の活動は、大きな影響を受けます。

 

さらに、朝食を取るときのご家庭での環境も重要になってくるのです。

 

 

朝食には、どのような献立が脳の意欲の中枢に良い効果を発揮するのか?

 

朝食をとるときの環境は、具体的には、どのようなことに気を配るべきなのか?

 

受験生を専門に診療する心療内科医としての経験と専門知識をもとに、明日から実践できる受験生にとって理想的な朝食について解説します!

 

 

 

 

  今どきの受験生に増加している無気力症候群!

 

受験生の間で無気力症候群に陥るケースが増加しています。

 

とりわけ受験勉強や入試の不安によるストレスによって無気力になってしまう「受験無気力症候群」は、入試の失敗に直結します。

 

志望校への合格を勝ち取るために、メンタル医学で解明されている適切な対策を、受験生はもちろん、親御様も含め、家族ぐるみで実践していただきたいです。

 

 

  朝食が脳に与える効果とは?

 

受験無気力症候群の対策については、これまで様々な方法をご紹介してきましたが、今回、取り上げるのは朝食の効果です。

 

朝食を取らないと、午前中に脳の活動が低下し、成績が下がる悪影響が出るので、朝食をとらないというのは論外です。

 

ただし、朝食を食べていればそれでいい・・・というわけではありません。

 

 

朝食の献立に何を選ぶのか?

 

さらに、朝食を取るときの家庭の中の環境をどのようにすればいいのか?

 

これらが、脳内の意欲の中枢を健康な状態に維持するためにとても重要なのです。

 

 

特に、脳がダメージを受けやすい受験生の場合は、適切な朝食の取り方を実践するメリットはとても大きいです。

 

これによって、脳内の意欲の中枢にバランスの良い刺激を与え、午前中から脳内で思考力を生み出す前頭前野を無理なく働かせるということができます。

 

だから、受験無気力症候群の予防にとても効果があるわけです

 

 

  脳を守る朝食メニューの理想形とは?

 

受験生も含め最近の若い世代は、ゼリーなどの流動食を朝食として取る人が増えています。

 

何も食べないよりははるかにマシですが、脳を守る上で理想的とは言えません。

 

 

朝食を通してしっかりと噛むということを朝の時間帯にやっておかないと、脳の中で意欲の中枢が働きにくくなることが分かっています。

 

やはり流動食ではなくて、普通の食事をとるということが受験生にはおすすめです。

 

 

パンか米のご飯かという主食の選択について言えば、軍配が上がるのはご飯です。

 

パンよりもご飯の方が、噛む回数は自然に増えます。

 

その上、血糖値も安定しやすいので、午前中に受験勉強をしっかりと行うためには、ご飯の方が有利です。

 

 

  脳にとって理想的な朝食のオカズとは?

 

では、脳にとって理想的な朝食のおかずは、何でしょうか?

 

受験無気力症候群の予防や対策としては、魚と味噌汁の組み合わせがおすすめです。

 

 

魚の効果については、医者があらためて言うまでもなくご存知の方が多いと思いますが、オメガ3系脂肪酸と呼ばれる成分が豊富に含まれています。

 

これが心筋梗塞などの予防に役立つことはよく知られていますが、脳にも作用して、ストレスに対抗するストレス耐性の能力を高める効果を発揮してくれることが分かっています。

 

特に朝食として魚を食べておくと、日中に受験勉強によって脳がストレスを受けた時に、これに対抗して勉強を持続することができるので理想的です。

 

さらに味噌汁を追加しておくと、これに含まれているアミノ酸が、脳内て意欲を生み出しために不可欠なドーパミンの合成に役立ちます。

 

 

そんなの普通の日本人の朝食じゃないか・・・と思われたかもしれません。

 

でも、かつて日本人が猛烈に働いて高度経済成長を成し遂げた要因の一つが、伝統的な日本人の朝食によって長時間の労働によるストレスに脳が負けなかったことがあると指摘されています。

 

逆に、現在の日本経済の凋落は、こうした伝統的な朝食をとらなくなってきたことも原因になっているかもしれません。

 

 

もちろん、かつての長時間労働が仕事のあり方として適切だったとは思いません。

 

しかし、受験生が志望校に合格するには、長時間の勉強が必要であるのは確かで、その点で朝食にもそれに対応した献立が求められるのです。

 

 

  朝食の最後にヨーグルトが必要な理由とは?

 

ご飯に魚に味噌汁というのは伝統的な日本人の食事ですが、受験生が無気力症候群を予防するためには、必ず最後にヨーグルトを食べていただきたいです。

 

ヨーグルトが腸内環境を整える効果については、どなたもご存知だと思います。

 

でも、人体へのメリットはこれだけではありません。

 

医学で「脳腸相関」と呼ばれている作用が働き、腸内環境が改善すると、それが脳に波及してメンタルが安定しやすいということが分かっているのです。

 

 

ただし、ヨーグルトは、食事の前にとってしまうと、胃酸によって乳酸菌が死滅してしまいます。

 

胃酸が最も薄まるのは、食事の最後です。

 

このタイミングを見計らって、ヨーグルトを食べていただくことをおすすめします。

 

 

  家族と会話しながら朝食を取る効果とは?

 

また、受験生の脳を健康な状態に保つ上で、朝食は家族と会話しながら取ることがとても重要です。

 

脳にとっては、夜の睡眠状態から朝の覚醒状態へ移行することは、求められる機能が激変するので、実はかなり大変な作業などです。

 

これをスムーズに行うために朝食をとるということが役立つわけですが、それに加え、家族と会話をするということも良い効果を与えてくれます。

 

会話を行うと、脳内のブローカー言語野やウェルニッケ言語野の刺激が脳内に広がり、脳全体を無理なく活動状態に切り替えるのにとても役立つことが分かってきました。

 

 

特に受験生の場合は、過酷な受験勉強と入試に落ちるかもしれないという不安から、脳内てストレスが溜まりやすい状態になっています。

 

だからこそ、朝食の時間は「もっと勉強しろ!」とか、「必ず合格しろ!」とか、そういったストレスを高める会話厳禁です。

 

受験や勉強とは無関係な楽しい話題を選択してあげることをおすすめします。

 

 

 

  適切な朝食でも無気力が治らない場合は・・・

 

このように、適切な朝食の取り方を実践し、朝食の効果を味方に付けて、気力を高めて合格を勝ち取っていただきたいのですが、残念ながら、脳の機能上の問題があって無気力になっている場合は、昼食だけでは解決しません。

 

学力があるにも関わらず入試に落ちてしまう要因として「受験無気力症候群」はとても多く、その場合は、早急に対策が必要です。

 

以下に掲載した、「受験無気力症候群」の説明も、ぜひ、ご一読ください。

 

 

 

受験生の無気力症候群【吉田たかよし】
 
 
 

 このページの要点は?

 

「受験無気力症候群・セルフチェック」を掲載しています!

    勉強を続ける気力がなくなってきた受験生は、こちらで簡単に自己診断ができます。 

 

 コロナ禍の影響で「受験無気力症候群(Exam Apathy Syndrome)」が急増しています。これが、本来は学力があるはずなのに入試に落ちてしまう重大な要因になっています!

 

 勉強のヤル気が急に出なくなった場合は、単なるサボリではなく、脳の前帯状回(Anterior cingulate cortex)など、何らかの脳の働きに起因する場合が多いので注意が必要です!

 勉強はできないのに、ゲームやスマホなら熱心に取り組めるというのが、受験無気力症候群の最近の特徴です!

 

 ご自宅で誰でも簡単に実践できる「受験無気力症候群(Exam Apathy Syndrome)」の予防法をご紹介しています。

 

 受験に特化した「光トポグラフィー検査」のデータを、最新の脳科学の研究成果を元に分析することで、最短の時間で受験無気力症候群から脱却し、志望校に合格できる脳に変えることができます

 
 
 
 

 


急増する「受験無気力症候群」(Exam Apathy Syndrome)とは?


勉強に対するヤル気が、ある時期を境に極端に低下してしまう・・・。

 

もちろん、本人の明確な意思で勉強をサボることを選ぶのなら、病気ではありません。

しかし、そうではないケースが、今、受験生の間で急増しているのです。

これが、「受験無気力症候群」(Exam Apathy Syndrome)です。

 

従来からある「大うつ病性障害(major depressive disorder)」という心の病気に陥ると、大半の患者さんが、何事に対しても極度の無気力状態に陥ります。

私のクリニックでも、受験生を診察して、この病気が見つかる場合も少なくありません。

ただし、最近の受験生に増えている無気力は、明らかにこれとも異なるのです。

 

特徴は、勉強にはヤル気が出ないにもかかわらず、ゲームやスマホは活発に取り組めるということです。

そのため、多くの親は、「うちの子どもは、ただサボっているだけじゃないか・・・」と誤解してしまいます。

 

また、受験生本人も、内心、「私、甘えているだけなのかな・・・」と悩んでしまいがちです。

こうして、多くの場合、「受験無気力症候群」(Exam Apathy Syndrome)は、見落とされてしまっているのです。

 

続きを読む ⇒ 本郷赤門前クリニックホームページ

 

「受験無気力症候群(Exam Apathy Syndrome)」

https://www.akamon-clinic.com/受験無気力/

 

当院では18歳未満のTMSは行っていません。
 

吉田たかよし院長のおすすめ記事

 
 
 


 




 

 

本郷赤門前クリニックの合格実績