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夏休みのダラダラ勉強!脳のワーキングメモリーの低下で起きる?
受験の心療内科
夏休みのダラダラ勉強! 脳のワーキングメモリーの低下で起きる?
今日のテーマは、「夏休みのダラダラ勉強!脳のワーキングメモリーの低下で起きる?」です。
外は毎日猛暑ですが、夏休みを迎えた受験生は、冷房の効いた部屋で、長い時間、勉強することとなります。
その結果、教科書を開いて眼を通す機会は確実に増えているはずです。
しかし、今、本当に長い時間に見合った勉強ができているでしょうか?
読んだ内容が頭に残らない・・・。
理解が浅くて上っ面を目で追うだけ・・・。
何度も同じところを読み返す・・・。
結果的にはダラダラとした非効率的な勉強になってしまう受験生が、今の時期に急増しています。
こうした状況は、一時的に集中力が低下しているだけではなく、実はな脳のコンディションの問題の兆候であるかもしれません。
それは、勉強しているときに、何も新しい知識が身につかない脳の状態になっているという現象です。
さらに悪いことに、この現象は単に成績の停滞だけでなく、集中力の持続的な低下と結びつき、結果的に成績の低下を招く可能性があります。
これらの問題の原因としてあげられるのが、脳のワーキングメモリー機能の低下です。
ワーキングメモリーとは、心の黒板とも呼ばれ、脳に新たな情報を一時的に保持し、それを利用する機能のことです。
勉強はすべて、ワーキングメモリの機能の上に成り立っています。
このワーキングメモリーが低下すると、情報の処理能力が落ちて、その結果、学習の効率性や理解の深度、そして情報の保持力が低下します。
夏休み中に多くの受験生が経験する勉強時間の割には学習効果が上がらないという状態、特にダラダラとした学習は、ただの怠け心からくるものだけでなく、脳のワーキングメモリー機能の低下によるものかもしれません。
このままワーキングメモリの機能低下が続くと、「読解力低下症」を起こす場合が少なくありません。
あるいは、すでに、その一歩手前の状態になっている受験生も多いと思います。
以下が読解力低下症で典型的にみられる兆候です。
【読解力低下症の7兆候】
① スラスラ読めずイライラすること
② 同じ部分を何度も読み返してしまうこと
③ 文章を読んでいるとすぐに眠くなること
④ 読み終えた後に内容が頭に残っていないこと
⑤ 内容を理解したつもりでも浅い読解しかできていないこと
⑥ 読み取った内容を要約することができないこと
⑦ 読み取ったことをすぐに忘れてしまうこと
これらの兆候が出てしまうと、国語や英語の課題文を読み取る能力が低下し、正常なスピードで内容を端的に把握することが困難になっていることを示しています。
脳医学的には、ワーキングメモリーの低下による認知機能の悪化の結果、起こるものです。
「読解力低下症」は、初期であれば、勉強するときにほんの少しご自分で工夫するだけで、改善させることが可能です。
「読解力低下症」の詳しい解説と対策については、クリニックのホームページ「受験生必見!読解力低下症 <br>Reading Comprehension Disorder 5つの回復法と合格への対策」で詳しく解説しています。
ぜひ、ご一読ください。