夏休みに学力アップ!子どもが着実に勉強してくれる脳医学の法則とは? | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

夏休みに学力アップ!子どもが着実に勉強してくれる脳医学の法則とは?

 

 

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夏休みに学力アップ!子どもが着実に勉強してくれる脳医学の法則

 

 

 

 

今日のテーマは、「夏休みに学力アップ!子どもが着実に勉強してくれる脳医学の法則とは?」です。

 

あなたのお子さんは、夏休みが始まる前なら、その長い期間を使って学力を向上させたいと、立派な目標を心に抱いているかもしれません。

しかし、現実には、目の前の行動はというと、遊びたい欲望に流されてしまい、勉強が二の次になってしまうことが多いのが現実です。

これは、子どもの脳の発達段階と深く関連している現象です。


なぜ、遊びが先になってしまうのか?

原因は、脳の部位による発達の順番の違いにあります。

遊びたい欲望を生み出す脳の部位、大脳辺縁系は子どもの脳で先に発達します。

一方、理性を生み出し、「勉強しなければならない」という認識をする前頭前野の発達は後から行われます。

これが、なぜ子どもが遊びに走ってしまうかの大きな理由です。


夏休みの過ごし方のコツ:

そこで、親として子どもに勉強をさせる際のコツは、夏休み全体ではなく、1週間ごとに目標を設定することです。

これはなぜかというと、子どもたちは夏休みを非常に長い期間として感じ、後回しにすれば良いと考え、目の前の勉強を先延ばしにしたくなるからです。


ジャネーの法則とは

ここで、「ジャネーの法則」という心理学の法則をご紹介しましょう。

これは、年齢が上がるにつれて時間が早く感じられるという現象を説明する法則です。

例えば、5週間の夏休みを10歳の子どもが体験すると、それは40歳の親が感じる5ヶ月の感覚に相当します。

また、15歳の子どもだと、同じ5週間は45歳の親が感じる4ヶ月弱の感覚と同じです。


夏休みの終わりは遠く、目の前の課題は大きい

つまり、子どもにとって夏休みの終わりははるか先のように感じられ、目の前の課題はとても大きなものとなります。

これは彼らが勉強をサボりたくなる心理的な要因の一つです。


1週間ごとの目標設定

そこで、1週間単位で目標を立てることをおすすめします。これは発達途中の前頭前野でも、近い未来の目標に対しては理性を働かせることができるからです。1週間という短期間で目標を設定し、その達成を楽しむことで、子どもたちは自然と勉強に取り組むことができます。

まとめ:

子どもたちが夏休みに遊びに走ってしまうのは、それが自然な脳の発達の一部であり、それを理解し、それに対応する戦略を持つことが重要です。

1週間ごとの目標設定は、子どもたちが自ら学び、成長する助けとなります。

親としては、理解とサポートをもって、子どもたちの夏休みの過ごし方を助けてあげてください。

 


ご紹介した1週間単位の目標の立て方の詳しい方法は、以下のユーチューブの対談で解説しています。

昨日、アップされたばかりです。

目標以外にも、子どもの脳を視覚的に刺激して勉強の意欲を高める方法もご紹介しており、ぜひ、ご視聴いただきたいです

 

中学受験のチャンネルですが、高校受験や大学受験にも役立つ中身です。

少しでも役立ったと感じたら、いいねボタンを押していただけるととても嬉しいです。

 

 

 

 

 

また、夏休みに最もやってはいけないことは、起床と就寝の生活リズムが壊れることです。

実際、昼夜逆転してしまった場合、2学期に無気力症候群や受験うつを発症する危険性が一気に跳ね上がるというデータも出ています。

朝寝坊の原因については、クリニックのホームページの「朝寝坊の原因は脳の病気かも?」で、詳しく解説しています。

ぜひ、こちらもご一読ください。

詳しい解説を読む

⇒ 本郷赤門前クリニック ホームページ

 

 
 
 
 

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