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受験パニックは親の不安が引き金!?「情動感染」のメンタル医学!
受験の心療内科
子供の「受験パニック」は親の不安が引き金!?「情動感染」のメンタル医学!
先ほどまで、東大理Ⅲにお子さんを4人合格させた「佐藤ママ」こと佐藤亮子さんと、対談形式のリモート講演会を開催していました。
とっても大勢の方にご参加いただき、ありがとうございました。
そこで今日のブログでは、対談講演会で取り上げた情動感染を解説することにしました。
テーマは、子供の「受験パニック」は親の不安が引き金!?「情動感染」のメンタル医学!
親の存在は、受験生のメンタルに大きな影響を及ぼします。
時には、その影響力が予想外の形で受験生に影を落とすこともあるのです。
それが「受験パニック」です。
その背後にある心理学的なメカニズムが講演会でもご紹介した「情動感染」なのです。
それにどう対処すべきかについて深堀りしていきます。
受験は家族にとっても大きなストレスです。
特に親は子供の成績を心配し、焦りを感じることがしばしばあります。
その焦りは、「情動感染」を通じて、子供に伝わるのです。
情動感染は、人間が他者の感情を引き継ぐ現象です。
この情動感染の機構は、私たちの脳が周囲と連携して作動するスマートフォンのような側面を示しています。
このシステムは、ネガティブな感情、特に焦りや不安が周囲に広がりやすい特性を持っています。
これが、親から子供へと受験に対する焦りが移るメカニズムです。
そして、子供はその焦りを過剰な緊張として感じ取り、これが最終的に受験パニックを引き起こすのです。
これがどうして起こるのかと言えば、それは親子間の絆が特に強いからです。
子供は、自身の危険を察知する能力がまだ未熟です。
だからこそ、親の不安が子供に直接伝わるメカニズムが必要だったのです。それが「情動感染」です。
しかし、この親子間の情動感染が受験パニックの誘因になるのは、現代社会の環境が原始時代とは大きく変わってしまったからです。
過去の生存競争の中で有効だったこの感情伝播システムが、現代の教育システムの中で逆効果になってしまっているのです。
それでは、この「情動感染」から子供たちを守るにはどうすればいいのでしょうか?
まず、親自身が受験のプレッシャーをどう処理するかが鍵となります。
子供への過剰な期待は避け、平穏な環境を維持することが重要です。
受験は大切なイベントではありますが、子供の人生全体を左右する唯一のものではないという視点を忘れないことも大切です。
では、受験パニックを避けるため、情動感染を適正化するにはどうしたらいいのか?
ご家庭では、どんなことを心がけたらいいのか?
クリニックのホームページ「親の焦りが子どもにうつる!受験パニックを生み出す情動感染」では、親子の情動感染についてより詳しく解説しており、具体的な対策も解説しています。
ぜひご覧いただき、この重要な問題についての理解を深め、受験の成功への一歩を踏み出してください。