「頑張っても結果が出ない」受験生の心の不調と「モチベーション喪失型の受験うつ」 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

「頑張っても結果が出ない」受験生の心の不調と「モチベーション喪失型の受験うつ」

 

 

 

 

受験の心療内科

 

頑張っても結果が出ない心の不調モチベーション喪失型の受験うつ

 

 

 

今日のブログの前に、ちょっとだけ、告知をさせてください。

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では、今日のブログの本題!

 

あるときまで気合を入れて勉強を進めていたものの、期待していた成績が出ない・・・。

こうした経験は多くの受験生に共通するものです。

そのような状況が続くと、糸が切れたように受験勉強への意欲を急激に低下させ、一気に受験うつを引き起こすことがあります。

これを「モチベーション喪失型の受験うつ」と呼びます。


モチベーション喪失型の受験うつは、その発症のきっかけが一貫しています。

 

自分が可能な限り努力した・・・。

にも関わらず、残念な成績・・・。

いったい、自分の努力は何だったんだ・・・。

 

そう感じて受験生のメンタルは深く傷つきます。

そして、いつしか努力の報酬を得られない現状に対して、脳が悲鳴を上げます。

こうして脳内でモチベーションを生み出す中枢の機構が活動を休止してしまうのです。

これは、受験勉強へのモチベーションの低下とともに、受験うつの他の症状を招く要素となることもあるのです。


次に、この状態にある受験生が陥りやすい負のスパイラルについて見てみましょう。


学習への意欲が失われると、当然、成績は下がります。

それがさらにモチベーションを落とし、学習時間はより短くなります。

こうして成績が急激に落ち込むという悪循環が形成されるわけです。

その結果、学習のモチベーションが低下するだけでなく、学校や塾への出席も減少します。

この悪循環は、成績の悪化とモチベーションの低下が互いに影響しあう現象で、この連鎖が一定の水準を超えると、受験生はうつ症状に陥る可能性が高まります。


また、「モチベーション喪失型の受験うつ」には、自己効力感の低下という問題がしばしば伴います。

自己効力感とは「やるべきことができる」という自信のことを指し、これが学習に重要な要素となります。

しかし、挫折や失敗により自己効力感が低下し、「どんなに努力しても無駄だ」という感覚になると、学習意欲が極端に低下します。


 

こちらについては、クリニックのホームページの「受験うつ対策ガイド 合格への道を開く情報が満載 Dr.吉田の受験うつ総合解説」というページの第4章 「モチベーション喪失型 成績の報われなさによる意欲喪失」の項目で詳しく解説しています。

ぜひ、こちらもご一読ください。

 

 

 

 
詳しい解説を読む

⇒ 本郷赤門前クリニック ホームページ