蕁麻疹は受験ストレスの脳の症状志望校合格への対処の秘訣とは?
今日のテーマは、蕁麻疹(じんましん)は受験ストレスによって生じる脳の症状である場合が多く、この場合は、単に皮膚の症状だけだと決めつけず、脳や心の状態についても特別な配慮が必要だということです。
「じんましん」は皮膚の一時的な赤みや腫れ、痒みの症状を指すもので、おそらくほとんどの人が一度は経験したことがあるはずです。
日常的な何気ない症状なので、多くの人はあまり深く考えないでしょう。
しかし、受験生かぎっていうと、これには特別な注意が必要です。
試験に対する不安感・・・。
長時間に及ぶ学習による疲労・・・。
これらは脳への重大なストレスとなります。
それが身体に反応を引き起こす、その一つが「じんましん」なのです。
受験生やその親御さんは、「じんましん」を単なる皮膚の問題として片付けるのではなく、脳の状態を理解するきっかけとすることができるのです。
ただし、「じんましん」のすべてに注意が必要だというわけではありません。
「じんましん」には、「急性じんましん」と「慢性じんましん」の2つのタイプが存在します。
「急性じんましん」の場合は、特定の刺激や物理的な圧迫などが引き金となり、一時的に症状が現れます。
これは受験ストレスとはほぼ無関係です。
皮膚の症状も、数日以内に治まることが多いです。
一方、慢性の「じんましん」は受験生にとって重要です。
これは皮膚の症状が1か月半以上にわたって頻繁に出現したり消えたりするもので、受験ストレスが続く限り、数か月から数年にわたってこの症状が続くことがあります。
こうした症状を抱える受験生は、入試の日程が近づいてストレスが高まると、「受験うつ」「受験無気力症候群」「勉強恐怖症」などを発症する場合があるので注意が必要です。
実は、「じんましん」は、こうしたメンタル面の症状が、今後、発症する危険性を教えてくれる脳が発するSOSサインである場合が多いのです。
一方、治療についても注意が必要です。
「じんましん」の主な治療は抗ヒスタミン剤を使用しますが、これは皮膚の過剰な反応を抑える一方で、脳内のヒスタミンの活動も抑制してしまいます。
ヒスタミンは覚醒状態を維持し、思考力を活発にするために重要な役割を果たしています。
そのため、これを薬で抑えてしまうと、脳によるテストの解答能力に大きなダメージを与えてしまいます。
「じんましん」は単なる皮膚症状を超えた重要なサインであり、受験生とその親御さんは、これを理解し、適切な対処を行うことで、受験生の健康とパフォーマンスを維持する手助けとなることは、ご理解いただけたでしょうか?
以上について詳しくは、クリニックのホームページ「じんましんは受験ストレスのSOSサイン!Stress and chronic idiopathic hives」で解説しています。
皮膚科医ではなく、受験生を専門に扱う心療内科医の観点から、じんましんの対処について説明しています。
ぜひ、こちらをご一読ください。
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⇒ 本郷赤門前クリニック ホームページ