勉強しない理由は恐怖症の可能性?「勉強恐怖症」の見つけ方と対策
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230913/09/yoshida-takayoshi/dd/ab/j/o1280072015337439844.jpg?caw=800)
今日のテーマは、受験生がなかなか勉強しようとせず、スマホばかり見ている・・・。
あるいは、勉強中に集中力が持続せず、すぐにボ~っとしてしまう・・・。
そんな場合に、普通は、親も受験生本人も、「怠けている!」「気合が入っていない!」などと考えてしまいがちです。
でも、実は、このようなケースの中には、「勉強恐怖症(academic anxiety)」のために意欲がわかなかったり、集中力が持続できなくなっているケースがかなり含まれているということがわかってきました。
勉強恐怖症とは、勉強をすることに対する不安や恐怖感から、勉強に対するヤル気や集中力が奪われ、テストや課題への取り組みが困難になる脳と心の症状を指します。
「勉強恐怖症」というと、何か特殊なもので、うちの子は関係ないと思われるかもしれませんが、実態はとても普通に見えるのです。
また、「勉強恐怖症」には至っていなくても、その一歩手前の状態になっている人まで含まると、かなりの受験生が該当します。
にもかかわらず、「勉強恐怖症」は、受験生本人はもちろん、親御様もほとんどご存じなく、それによって、適切な対策が取られていないのです。
「勉強恐怖症」になってしまう原因は、幼い時期に勉強に関して周囲の人に嘲笑されて心の傷ができたとか、テストの点数が悪くて親に叱られたとか、誰もが経験するほんの些細なことでも生じます。
だから、なかなか気づかれず、見落とされてしまうのです。
もう一つ、勉強恐怖症が見落とされている原因は、恐怖症と言っても、本人には恐怖感を自覚していないことが多く、親御様にも目の前の子どもが恐怖を感じているという実感を持てないためです。
これが、誰でもすぐわかる対人恐怖症や高所恐怖症とは異なる点です。
以下の10の項目は、勉強恐怖症の受験生に典型的にみられる症状です。
どれも恐怖症という一般的なイメージとは程遠いと思います。
だから、見落とすという落とし穴になっているのです。
以下の項目に当てはまる数により、恐怖症の可能性を探ることができますので、まずは、セルフチェックしてください。
・課題やテストに取り組むことができない
・学習に対して強い不安を感じる
・集中力が低下している
・勉強に対して強い抵抗感を感じる
・学習内容を理解できない
・勉強にかかる時間が長すぎる
・学習中に頭が混乱する
・勉強に対する興味が無い
・学習速度が遅いと感じる
・一般的に学習を避ける傾向がある
以上の勉強恐怖症の症状の見極めや、勉強恐怖症であった場合の具体的な克服方法については、クリニックのホームページ「勉強恐怖症(academic anxiety)」で詳しく解説しています。
ぜひ、ご一読ください。
詳しい解説を読む
⇒ 本郷赤門前クリニック ホームページ